「あの田中将大の穴を埋める逸材が、すぐに現れるとは……2年目の則本昂大投手(23)が、チームを引っ張るエースに成長してくれました」
と、興奮気味に話すのは、スポーツ紙の楽天番記者。

咋シーズンは何かと話題の多い田中の陰に隠れがちだったが、15勝を挙げ、新人王も獲得、チームの日本一にも大きな貢献をした。

シーズン序盤こそ調子が上がらず、2年目のジンクスが懸念されたが、「交流戦が始まってからは、横浜と交流戦首位の巨人に対して連続完封勝利。3連続完封勝利というパ・リーグタイ記録のかかる3日の阪神戦で完封勝利は逃したものの、7回4安打1失点の素晴らしいピッチングでしたね」(前同)

現在、恩師である星野仙一監督が難病治療のため、長期の戦線離脱を余儀なくされているが、則本の才能を誰より早くから見抜いていたのも闘将だという。
「星野監督は、大学時代から荒々しいストレートとフォークで三振の山を築き上げる則本を絶賛してたんだ。ドラフトでも1位で指名したいって、息巻いてたんだけど、球団の意向で2位指名にせざるをえなかった」(ベテラン記者)

よほど悔しかったのか、ドラフト当日は肩を落としていたという星野監督。
だが、いざ蓋を開けてみると2位での単独指名に成功。
「他球団のスカウト陣の目はフシ穴と言わざるをえないね(笑)。星野監督は田中のメジャー移籍を見越して、ルーキーイヤーから則本を開幕投手に起用するなど、未来の"エース候補"として大切に育てていたよ」(楽天関係者)

恩師の期待に見事に応えて、今やリーグを代表する大エースに成長しつつある則本だが、懸念材料も出てきたという。
「田中でさえ2年目は完封勝利は2回しかなかったのに、則本はシーズン前半で3回も達成している。すでに田中を超えたといっても過言ではないだけに、メジャー挑戦への意欲が高まってくるかも……」(前同)

星野監督の秘蔵っ子として、「マー君超え」を目指す則本だが、"親離れ"するところまで目指されるのは困る!?

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