アメリカ航空宇宙局は6月2日、将来の火星探査を見据え開発中の円盤型試験用ビークル「LDSD(The Low Density Supersonic Decelerator)」の試験準備ができたと発表した。

このビークルは火星にロボットや人を安全に着陸させたり、逆に地球へ帰還させることを目指したもの。空飛ぶ円盤のような形をしており、ハワイはカウアイ島沖にあるアメリカ海軍のミサイル施設から気球で上空まで運んでリリース。ロケットで超音速まで加速させたのち、エアクッションをふくらませて空気抵抗でスピードを落とし着水させる、火星着陸をイメージした実験をする予定だった。

しかし6月3日に予定されていた実験は天候不良のため、残念ながら中止に。さらに11日に延期された実験も天候のため、中止となってしまった。現在NASAでは、実験のためのスケジュールをあらためて組み直している。
それにしてもどこから見ても、いわゆる空飛ぶ円盤にそっくりなこのLDSD。やはり宇宙を飛ぶには、あの形が最も適しているのだろうか。地球人の乗った空飛ぶ円盤がこの空を飛び回るのも、そう遠い話ではないかもしれない。

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