ヒマラヤ山脈には8000メートルを超える山がズラリと並んでいます。
その最高峰が8848メートルのエベレストですが、限られた者しか行けない高峰は、想像以上に過酷な場所のようです。
登山家が「デス・ゾーン」と呼ぶ標高8000メートル以上の地帯は気温マイナス35度、風速100メートル近い爆風が吹き荒れたりもします。
酸素は平地の3分の1しかなく、動かないでじっとしているだけでも疲労します。
思考力や活動力が極端に低下するため、経験豊富な登山家でも判断を誤り、遭難することは珍しくありません。
現在でも、エベレストの頂上付近には遭難者の遺体が100体以上、回収されず放置されたままになっています。
環境が厳しすぎて、回収できないのです。
一部の遺体は、登山ルートの目印に使われているとか。
放置遺体の中には、「なぜ山に登るのか」と問われ、「そこに山があるから」と答えた登山家ジョージ・マロリーも含まれています。
それでも、エベレストにおける登山者の死亡率は5%ほどで、8000メートル峰の中では並レベル。
ヒマラヤ山脈には、もっと危険な山があります。
ギネスブックが「世界一死亡率が高い山」として取り上げたのは、8091メートルのアンナプルナです。
この山に挑んだ人の死亡率は、どれくらい?
1.25%
2.40%
3.60%
答え :2
出題:浜川卓也