「雨が憎いですよ。ものすごい投げ合いが見られたかもしれないのに……」と嘆くのは、メジャー担当記者だ。

6月10日(日本時間11日)のヤンキースVSマリナーズで田中将大(25)と岩隈久志(33)の直接対決が予定されていたが、前日の試合が雨で中止。
先発投手がそのままスライドしたことで、初対決は実現しなかった。
「両投手とも今季の成績は抜群です。アメリカのスポーツ専門チャンネルが、"現時点で最高の先発投手"という特集で9投手を選出。ダルビッシュ有とともに、その中に2人も入っています」(スポーツ紙デスク)

田中は10勝1敗とチームの勝ち頭。防御率2・02(6月12日現在。以下同)は、ア・リーグのトップを走っている。

一方の岩隈も、勝ち星にこそ恵まれていないが、防御率2・79と好成績。

そんな2人は、楽天でチームメイトだった。
「田中が2007年に入団した当時、岩隈は楽天で不動の大エースでした。結局、田中は岩隈から開幕投手の座を奪えなかったんです。チームメイトでしたが、お互い切磋琢磨するライバル同士でもありましたね」(前同)

08年に21勝を挙げた岩隈に対し、田中は昨年24勝。
日本にいる頃から、超ハイレベルな争いを続けてきた。
「実は2人の投球スタイルは似ているんです。岩隈は速球やスプリットを低めに集め、打たせて取る。田中は、入団当初は力に頼るピッチングが目立っていましたが、試合が作れて勝ちにつながりやすい"岩隈スタイル"に変えました。スプリットも、先輩を見て投げ始めるようになったんです」(楽天担当記者)

ダルビッシュの投球を見て、「ああいう圧倒的なピッチングはできない」と話す田中。
「彼の中で、メジャーではダルは速球派投手だけど、自分は変化球投手と考えているのかもしれません。なので、ダルよりは同じく技巧派で活躍する岩隈をライバルと見ているんでしょう」(スポーツ紙記者)

2人が、メジャーで揃って20勝する日も遠くないはずだ!

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