好調狙い馬予想 薮中泰人
デニムアンドルビー気配良好
対抗Mマンボで牝馬ワンツー



13頭の登録で牝馬が4頭もいる。それも実力馬ばかりだ。今年は、牝馬ワンツーの可能性まで考えたい。

代表格はジェンティルドンナだが、3か月ぶりの実戦に加え、パフォーマンスが落ちる右回り。同じ状況だった年明けの京都記念で6着に敗れてもいる。

仕上げ過程をチェックすると、昨年より1週早い乗り込みだが、3週前追い切りがないのも気がかり。

「ゲート練習で追い切らなかったが、それまでに乗り込んでいるから大丈夫」
と陣営だが、1週前、当週追いで、どれだけ上積みがあるのか。評価は押さえの△とする。

◎抜擢は、デニムアンドルビー。ドバイシーマクラシックは不慣れな逃げる競馬。前走は帰厩が遅れ、入厩10日でのレース。能力が出せる状況ではなかった。

人気ダウンの今回は思いきった直線勝負の競馬ができるし、先行馬がそれなりにいてペースも緩まない。ジェンティルドンナにハナ差迫った昨秋のジャパンカップで、能力の高さも証明済みだ。

中間気配も上がっている。レース9日後に坂路で初時計。丹念に乗り込みを重ねたあと、3頭併せの2週前追い切りが軽快さを前面に出す動きだ。「2100」と得意の阪神コース。アッと言わせる可能性はある。

○はメイショウマンボ。4月の大阪杯はフケ気味で凡走したが、元来が叩き良化型。前走のヴィクトリアマイル2着で上げ潮に乗り、今回は攻めトーンも高い。2週前のCW追いは楽に走って6F83秒0だ。GⅠ3勝馬を無視できない。

3番手の▲はゴールドシップ。天皇賞・春で大きく出遅れたように、ムラがある気性面が問題だが、調教段階から横山典が騎乗し、馬自身に闘志がある点は好感を覚える。高速馬場で始まった夏の阪神ターフ。ひと雨あれば、もっと評価を上げたいが……。

距離短縮が心配だが、4番手の★はウインバリアシオン。好状態をキープしている。あと気持ちが前向きなヴィルシーナにも△を打つ。
(日刊ゲンダイ大阪記者)

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