競馬新理論 井崎脩五郎
童話「尻入り王子」の奇譚



「お尻で入ろ」という不思議な暗号が出た。

6番 (ロ)ードガルーダ
7番 (イ)ンプロヴァイス
8番 (ハ)ーコット
9番 (デ)ルマイザナミ
10番 (リ)ヴェレンテ
11番 (シ)ャイニープリンス
12番 (オ)ースミナイン

ご覧のとおり、6~12番に入った馬の頭文字が、つなげると「オシリデハイロ」になっていたのだ。6月15日(日)、東京10Rの多摩川Sである。

ピンときたのは、ハルムナーク(独)の童話「尻入り王子」。

恥ずかしがり屋の王子が、愛する娘の住む部屋に、どうしても入っていけない。心配した母君が、「お尻から入れば大丈夫」と助言し、王子のズボンの尻に「好きです」とこっそり刺繍してやる。かくしてすべてがうまくいき、シャイプリンス(恥ずかしがり屋の王子)は、シャイニープリンス(輝く王子)になりましたとさ――という内容。

このレースの出走馬を見たら、なんと11番という、トランプでいうところの王子様のゼッケンを付けて、シャイニープリンスという馬がいるではないか。これが買い目に決まってるよなあ。

そうしたら、やっぱりと言うべきか、6番人気のこの馬が直線一気を決めて、単勝1480円。新理論に感謝だよ。


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