「まさにVIP待遇。食事によってストレスがたまらないように、大好物の黒インゲン豆を空輸し、遠征先のホテルに常備させているほどです」(夕刊紙記者)

"キューバの至宝"グリエル(30)に対し、横浜DeNAは全面バックアップの構えだという。

「彼は日本食も緑の野菜も食べられない。黒豆を使ったコングリ(キューバ料理)や中南米料理を用意し、野球に集中できる環境を作ってあげたい」(球団広報)

それほどまでにグリエルに対する期待は大きい。

「父親のルルデス・グリエルはバルセロナ五輪の金メダリスト。グリエル本人も、2001年にキューバ・リーグにデビューすると、その年に3割を打ち、3割を切ったのは、02年の1シーズンだけ。05年にはキューバ史上初の20ホーマー・20盗塁も記録。13年の第3回WBCでは主将も務めました」(スポーツ紙記者)

契約金と年俸合わせて1億円(推定)。6月6日から一軍に合流し、18日現在、32打数11安打(1本塁打)で打率を3割4分4厘まで上げてきた。野球解説者の高木豊氏も、

「幾分バットがアッパーに出るが、日本の野球に慣れれば、絶対戦力になる。あとはポジションを早く固定すること。本職のショートで十分やれる」

と、太鼓判を押す。

「キューバ政府の方針転換で野球選手の国外移籍が認められ、さっそく"キューバの英雄"セペダが巨人の4番に座りましたが、打率1割台と大苦戦。絶好調のグリエルとは対照的です」(前出・夕刊紙記者)

実は、セペダ( 34)を獲得した巨人も第1候補はグリエルだったとか。

「巨人はグリエルを外野にコンバートする構想だった。だが、彼らは日本でのシーズンが終わったらキューバに帰って、本国のリーグに復帰するレンタル契約。こちらの都合で代表チームの主力選手をコンバートするわけにはいかず、獲得できなかった」(球界事情通)

巨人がグリエルの大活躍に歯ぎしりするも後の祭り。

「シーズンは長い。CSに進めるようにしたい」

来日後の第一声で、そう宣言した男の活躍が、チームの浮上には不可欠だ。

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