イギリスのいくつかの都市で、小さなネコぐらいの大きさという巨大ネズミが相次いで発見されている。イギリスの害獣駆除業者によるとここ1年半ほどで巨大ネズミを見ることが多くなっているらしく、その繁殖力の強さから、近い将来、社会問題化する可能性もある。
基本的にこれらは突然変異によって生まれたものと推測されている。さらに都市部では、レストランから出る残飯など、エサとなるものが大量にあることも、ここまで成長した一因と考えられている。この巨大ネズミはイギリス以外でも確認されおり、スウェーデンでは尻尾を含まない体長が40センチという、超巨大ネズミが民家で捕獲され、周囲の住民を震えあがらせた。

さらに恐ろしいのは、彼らが殺鼠剤に耐性を持つ「スーパーラット」であるかもしれないことだ。スーパーラットは1980年代頃から各国で存在が確認され、世代を重ねて世界中で増殖している。日本にも数多く存在し、2000年には東京のクマネズミのうち、なんと80%がスーパーラットであるとする研究も発表された。巨大化し、なおかつ殺鼠剤に耐性を持つ。人間にとって脅威ともいえる、スーパージャイアントラットが、ここ東京でも増殖している可能性は、かなり高いのだ。彼らに対する対策としては、新たに強力な殺鼠剤を開発する以外に方法はない。国や研究機関の、早急な取り組みに期待したい。

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