先月27日の明け方、東京・八王子で男2人がコンビニの店員に果物ナイフを突きつけて「金を出せ」と脅し、現金約9万円を奪って逃走するという強盗事件が発生した。

ここまでならよくあるコンビニ強盗だが、店の防犯カメラに映っていた犯人たちの姿をよく見てみると、どこか違和感。帽子にマスクで顔は隠しているものの明らかに高齢者、2人とも小柄かつ同じような体つき……。

犯人はすぐに捕まった。軽トラックで逃げた2人組は警戒中の捜査員に発見され、緊急逮捕された。捕まったのは八王子市に住む67歳の男と60歳の男の2人で、いずれも無職。そしてこの2人、なんと正真正銘の兄弟という間柄だったのだ。

八王子では5月末にも高齢コンビによるコンビニ強盗が発生しており、2人は関与を認めているという。

男兄弟が60歳を過ぎてなお一緒に行動するというのは珍しい。2人は同じアパートで一緒に暮らしており、近所でも「愛想がよい」と評判だった。ただ、仲が良いのはいいことだが、兄弟そろって強盗という犯罪に走ってしまったのはいただけない。

調べによると2人は「金に困ってやった」と話している。生活費に困った高齢者による犯罪は、今後増えてくるのかもしれない。

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