ユーザーのみなさん、こんにちは! 世の中だいぶ暑くなってきましたが、中高年の皆さんはどうおすごしでしょうか?
最近、テレビを見ていると、妙に「旅番組」が増えているような気がするのは私だけでしょうか?
一昔前まで、「旅番組」といったら、
「どうせテレビ局のスタッフが会社のカネ使って美人タレント連れて遊びに行きたいだけの企画でしょ」
と、オヤジのひがみ根性丸出しで見ていましたが、最近の旅番組はさにあらず。
しっかりとしたテーマを持って、我々一般中高年でも楽しめそうな番組作りをしてるものがいっぱいあるんですよ。
私の好きな番組としては、すっかりご高齢になってしまいましたが若大将・加山雄三さんの「ゆうゆう散歩」、さまぁ~ずの「モヤモヤさまぁ~ず」、そして毎週土曜日の午前中に放映されている「ぶら~り途中下車の旅」なんかもいいですね。

で、話は変わりますが、当サイトでも短期集中連載で「中高年向け」の旅企画をやっていこうと考えたわけです。
貧乏サイトゆえ、美人タレントをはべらせていくことも海外に行くこともできませんが、私(45歳)と同世代のオヤジ族がふらっと行ける「知る人ぞ知る穴場」にスポットライトを当てて紹介していきたいと思います。

さて、第一回目の訪問先は山梨県都留市です。
「自然と歴史文化が織りなすまち」がキャッチフレーズの都留市は山梨県の中央部に位置し、最近はリニアモーターカーの走行試験を見学できる場所としてもクローズアップされました。

観光の目玉はふたつ。

ひとつは、豊富な富士山の名水を源流とする「湧水巡り」です。
「平成の名水百選」に選ばれた十日市場・夏狩湧水をはじめ、数々の「ウマい水」巡りが楽しめます。
「ただの水じゃん」などと侮ることなかれ!
暑い夏場、人口的に冷やされたものではない「自然の冷水」を飲むって、実は最高の贅沢なんですよ。
中高年世代からすれば日々の仕事のストレスや長年の不摂生で溜まった毒素も一気に洗い落とせるかもしれません。

もうひとつの観光の目玉は、あの松尾芭蕉の「句碑巡り」です。
『奥の細道』など、とかく東北地方で詠んだ歌が有名な芭蕉ですが、ここ都留市にも滞在していたんですね。
「俳句の心」はよくわからないと言う方にも芭蕉にふれることができる絶好のスポットがあります。
それが「都留市温泉 芭蕉 月待ちの湯」です。
「日本の花 百名山」に選ばれた二十六夜山の麓にあり、とにかく月が美しいことで有名。
月にまつわる耽美的な伝説も多く、芭蕉も「名月の夜やさぞかしの宝池山」という句を残したと伝えられています。
人里離れ、露天風呂もある歴史情緒あふれるこの温泉、女房と行くもよし、彼女と行くもよし。月と自然が最高の夜を演出してくれることでしょう。

さて、実は我々がここ都留市に訪れた理由がもうひとつあります。

それは山梨県の伝統芸能「かぐら」を取材するためなんです。
「かぐら」
聞いたことがある人はほとんどいないと思いますが、わかりやすくいうと「獅子舞」のことです。
 


いまではすっかり見ることが少なくなった獅子舞

 


山梨県では昔から春祭りや秋祭りに神社の境内で「獅子神楽」を舞う風習がありました。

現在では、その多くが後継者不足や高齢化、少子化と言った理由により簡略化、廃止、消滅しております。

幸いにもここ都留市には現在でも約30の神楽保存会が存在し、その伝統を伝承していますが
この先どうなるかは不透明です。そんな状況の中、この無形文化財消滅の危機をなんとかしようと立ち上がった方がいらっしゃるんです。

奥秋泰男さん。

 

 

 


奥秋泰男さん

 


TVCMからミュージッククリップ、大手企業のプロモーション映像などを手がける山梨県都留市出身の映像クリエイターです。
きっかけは奥秋様のお父様とお爺さまが獅子神楽の舞い手だったこと。
つまり、奥秋さんは本来、獅子神楽の跡取り的存在だったわけですね。
18歳で国を離れ、お父様の逝去(2011年)で帰郷した折に「父や祖父が守った獅子神楽の伝統をこのままなくしてはいけない」と一念発起したそうです。
いま、奥秋さんは獅子神楽を題材に映画を制作し、失われつつある伝統芸能の再興をはかろうとしています。
そこに今年市制60周年を迎える都留市が協賛し、地域をあげての「獅子神楽支援プロジェクト」が立ち上がりました。
すごいですね。

都留市の美しい自然と歴史ある風土、そこを舞台に伝統的な「獅子神楽」が銀幕で舞う…。
なんともロマンティックな話じゃないですか。
そしてなんと、9月に行われる八朔祭で、この獅子神楽をみることができるそうなんです。
是非、見ておきたいですね。

来年の2月には完成する予定の映画「かぐらめ」ではどんな女優さんや俳優が演じるのでしょう?
いまから楽しみです。

 

 

 

 


映画「かぐらめ」のポスター

 

 

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