先日、読者の皆さんに、『(好き嫌いは別にして)純粋に顔が美しいと思う女優は?』とお尋ねした(巻末の「人物クローズアップ・パズル」のアンケート)。
回答のあった1321通を年代別に集計した。

堂々第1位は吉永小百合(69歳)。
「50年前の女子高生の清新な印象が、今も記憶に刻み込まれているんですね。本当に誰よりもかわいかったと言われています」(芸能評論家・川内天子さん)

あるカメラマンによると、
「彼女の最初の写真集は意外に遅く、1995年に発売されましたが、1万円もしました。新規撮影は少なめでしたが、それでも完売しました。なんという人気だろうと驚いたものです」

山本富士子(82歳)が21位にランクインしているのもすごいが、吉永小百合は現役で活躍中だから、1位独走も納得できるところだ。

完熟女子では五月みどり(14位= 74歳)も健闘している。
芸能評論家の平林雄一氏は言う。
「歌手時代はぽっちゃりした癒し系だったし、『かまきり夫人』で潔(いさぎよ)く脱いだときもたいへんな人気でした。団塊世代のオナペットだったのでしょう」

2位は佐々木希(のぞみ)(26歳)。
色白で、いくら見続けても「もうアキタ」とならない秋田美人。
"抜けるような肌"とは彼女を形容するためにあるような言葉だ。
『世界で最も美しい顔100人』は、アメリカの映画サイトのユーザー投票で決まるランキングだが、佐々木は2010年に日本人でただ一人選出された(33位)。

3位の北川景子(27歳)は、『2013年女性が選ぶ"なりたい顔"ランキング』で1位になった(オリコン・スタイル発表)。

その前は2年続けて2位だったが、その時の1位が、本誌で5位の綾瀬はるか(29歳)だ。

11位の桐谷美鈴(きりたにみれい)(24歳)は前出の『世界で最も美しい顔100人』で、12位という日本人の最高位を得た(2012年)。

「キツネ顔は美形の典型でしたが、今はさらに進んで、彼女たちのようなネコ顔美人が好かれる時代ですね」(前出・川内天子さん)

きれいな上に、個性が大切!

表のうち、グレーで塗ったマス目は、その年代で最も得票数が多かった女優だ。
20代の読者が一番支持したのは12位の吉高由里子(25歳)ということになる。

吉高はホンネ女子で、率直な発言も人気を呼んでいる。

17位の有村架純(かすみ)(21歳)も若い読者に支持された。
吉高はNHK朝ドラ『花子とアン』の主演女優で、有村は同じく『あまちゃん』でブレイクした。

「2人の顔の共通点はタヌキ顔ということ。お母さん顔と言うか。若い男性にとって、キツネ顔やネコ顔は怖すぎます。いつの世も癒し系女子は人気があるんですね」(女性誌記者)
どの年代からも普遍的に支持されたのは、4位の米倉涼子(38歳)、7位の長澤まさみ(27歳)8位の深田恭子(31歳)、9位の上戸彩(28歳)、10位の石原さとみ(27歳)などだ。

本誌の場合、顔より少し下、さらにずぅーっと下に注目する読者が多いから、米倉、深田、上戸などはその点でも得かもしれない。

それにしても、このアンケート、入っていそうな人が入っていない。
松嶋菜々子、井川遥、能年玲奈、蛯原友里……AKBも全滅。

「檀れい(15位= 42歳)はいるのに、なぜ壇蜜はいないんだ!」
とお怒りの方も、
「山本富士子はいるのに原節子(94歳)はどうしたんだ!」
とお嘆きの方もいらっしゃるに違いない。

たまたま思い出さなかったんでしょうね。武井咲(27位= 20歳)や堀北真希(同27位= 25歳)も意外に奮わなかった。

「映画やドラマだけではなくて、CMで話題になったり、トークやプライベートでぶっ飛んだことをしないと、こういうときに忘れられがちですね」(前出・平林氏)

沢尻エリカ(28歳)が堂々6位というのも、個性が強烈でいろいろと話題を振りまくせいかもしれない。

きれいなだけじゃダメらしい。

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