データ予想 須田鷹雄
条件合うアドマイヤタイシ!



この原稿を書いているのは巴賞の終わった直後で、そこからどの馬が函館記念に出てくるかは定かでない。

これまでの経験だと両レースは結果が直結しづらく、巴賞で好走し人気が上昇する馬は函館記念では買いにくいし、かといって凡走してきた馬は体調か適性に問題がある可能性もある。

どちらかを買うなら人気落ちの馬のほうがおいしいという観点から後者なので△アンコイルド、△レッドレイヴンとシルシを回しておくが、まだ出否がわからない段階で書いているので、これらの馬が出走してきた場合にどこまでシルシを上げるかはレース直前に考えたい。
一方、巴賞組以外はどうかというと、ハンデGⅢながら前走条件戦組は通用しづらく、買うなら前走重賞組となる。この組を過去10年間全馬均等買いした場合の回収率は単46%・複59%。標準的な回収率が75~80%だから、これはかなり堅い傾向を示す。

つまり函館記念はハンデ戦=荒れるというイメージを持たれがちだが、最近の重賞組については順当に収まっているということになる。

今回の想定馬で前走重賞好走組といえば◎アドマイヤタイシ。
重賞2着が6回ありながら勝ち切れないでいる馬だが、条件を問わず安定して走るので軸馬としてはもってこいだ。
函館最終週となると馬場も荒れていそうだが、中京の時計のかかるレースでも好走しているので問題はないだろう。
良い位置を取れる馬なので、直線のコース形態そのものはこの馬には合うはずだ。

○はトウカイパラダイス。
函館記念はこれまで4、5着と馬券に絡めていないが、この馬は展開次第で強い競馬をする傾向があるし、これまでよりは今年の相手関係は楽だ。
最近だと鳴尾記念の内容がかなり強い。前の馬たちは平均ペース、後ろの馬群はスローペースという特殊な競馬だったが、前者に位置していたのがこの馬とカレンミロティック。
後の宝塚記念2着馬を競り落とし、エピファネイアには先着したのだからここでは格上である。

評価が難しいのが▲グランデッツァ。劇的なレコードタイムで復活を果たした馬だが、そのスピード能力と函館の馬場というのは相反する部分もある。
また、同じ前走重賞組でもGⅠ組は人気になりすぎる面がある。この馬の扱いは、レース当該週になって人気の動向を見て判断したい。


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