持病により不安視される健康

一方、8.原発問題は常に政権の十字架として背負わされる。民主党政権時代に起きた福島第一原発の事故だが、元をたどれば自民党の"原発推進国策"が根底にある。

「しかし、官邸前デモに代表される反原発の声など、馬の耳になんとやらです。安倍自民党は石原伸晃環境相の"最後は金目(かねめ)でしょ(最後はカネで解決でしょ)"発言に見られるように、原発被災者のことなど、何も考えていない。これまでどおり活断層の上に原発を作り続け、これまでどおり原発マネーで政権維持を図りたいのが本音です」(ベテラン政治記者)

暴言の主・石原環境相は原子力防災担当相も兼務。
だが、これまで一度も福島第一原発に足を運んだことはない。

「これこそが、安倍自民党の本心。仮に今後、福島を含むどこかで原発で深刻な事故が起きたら、何もできない政権は存亡の危機を迎えるでしょう」(前同)

さらに安倍首相には"個人的不安"も囁かれている。
9.妻・昭恵夫人との関係だ。

「"家庭内野党"を公言するアッキーこと昭恵さんの存在が、安倍首相自身の大きな抵抗勢力になるのでは、と見られているんです」(官邸担当記者)

これまで昭恵夫人は、安倍首相が推し進める東日本大震災被災地の巨大防潮堤建設(総延長370キロ、総事業費8000億円)に、無駄遣いの典型として噛みついたのをはじめ、消費増税にも批判の声を上げてきた。

「中韓問題では、安倍総理と意見が衝突して、夫婦ゲンカになることもあるとか。総理とケンカするんですから、そこらにいるヘタレ政治家たちよりも、はるかに肝が据わっていますよ(笑)。根本的にリベラルな昭恵夫人と安倍総理ですから、夫婦仲に隙間風が吹いているのでは……と番記者内では噂ですよ」(前同)

さらに、一度は総理の職を辞する理由となった10.健康不安説も、再び流布し始めている。

「安倍首相が第1次安倍内閣を放り投げたのは、持病の潰瘍性大腸炎が悪化し、下痢が止まらなくなったのが原因でした。この病気は難病指定で完治はせず、治療薬を常用して抑えるしか方法がありません。ただ、この薬には副作用があって、むくみを起こすんですよね……」(安倍首相に近い自民党議員)

確かに、激務もたたってか、ここ最近の安倍首相はむくんだ顔が印象的だ。

「周囲の声を聞き入れたのか、今、安倍首相は民間療法にご執心です。数年前は1台200万円の"ラドン吸入器"を愛用。コレ、放射性のラドンを口から吸い込んで、免疫力を向上させるというのが謳い文句でした」(前同)

最近では、"磁気玉水"を愛飲。
パチンコ玉大のセラミックボールを浸した"情報水"をマイボトルに入れて、国会に持参。

「なんでも、磁気を含んでいて胃腸の働きが良くなり、体調が安定するそうです。それほど健康に気を遣っています。ただ、ストレスが溜まると眠れなくなり、寝酒に頼っている様子。飲酒が過度にならないといいんですが……」(前出・官邸担当記者)

火種だらけの安倍政権。
夏を前に、本当の正念場を迎えたようだ。

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