データ予想 須田鷹雄
馬券的な妙味ありオリービン



中京記念がマイル戦になってからまだ2回しかレースが行われておらず、データと呼べるものは蓄積していない。

しかし、その2回の結果が5、6、10番人気と5、13、3番人気での決着というあたりを見ると、今年も波乱を想定してよさそうではある。

問題はどのようにして荒れるかだ。過去2回人気になって大敗した馬を見ると、切れ味勝負の馬、特に差し・追込馬はかなり苦戦しそうだ。

中京は中山と並んで芝コースの時計が掛かり、決め手より持続力とパワーが要求される競馬場。たとえば高速馬場の京都で鋭い決め手を披露していたような馬は、その長所が発揮できずに苦戦しやすい。

さらに今年は7月13日に雨の中で競馬をしたことで芝コースが傷み、さらにパワー志向になることが予想される。ディープインパクト産駒に代表される、速い上がりで勝負する馬たちは危険な人気馬になりかねない。

一昨年はそもそも中京の新コースができたばかりだったし、昨年も「中京経験のある馬」は限られる状況だった。

一方で今年は新コース開設から丸2年。過去のコース実績を頼りに、予想を組み立てることもできる。

今回の想定馬で中京得意といえば、なんといってもこのレースを連覇中の○フラガラッハ。

中京は4回使って2勝、負けた2戦はやや距離が長い2000メートル戦なので、大きな問題にはならない。ただ、この馬は人気になるだろうし、連覇中の馬をもう一度推すというのもあまり芸がない。

◎については別な切り口を探したいところだ。

馬券的な妙味という点から推したいのが、◎オリービンだ。中京芝は一度だけ
1400メートル戦に出走し、そのときは5番人気で2着だった。

ハンデ戦で斤量を背負う立場での好走だったし、中京の路面自体は得意と考えていいだろう。

いわゆる相手なりに走るタイプなので単勝や1着付けでの勝負はしづらいが、3連複の軸とすれば、高配当につながりそうだ。

▲にマジェスティハーツ

ここまでは長いところを使われる機会が多かったが、母も母の母も短距離馬なので、まるっきりの中長距離馬ということはないはず。

中京芝1600メートルは条件馬時代に4番人気で勝っている。ハーツクライ産駒なので成長力がある点も特に期待したくなる理由だ。


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