今月14日朝7時、千葉県東庄町(とうのしょうまち)の養豚所を営む男性から豚が盗まれたと通報があった。
飼育小屋にいた15頭のうち、13頭が盗まれたという。盗まれた13頭はいずれもメスだった。これらの豚は1頭120キロほど体重があり、おそらく生きたまま盗まれたようだ。
飼育小屋の周囲には豚が脱走しないよう柵などがめぐらせてあるが、鍵などはかかっておらず、誰でも出入りできる状態だった。
千葉では、先月から今回の事件までにほかの養豚所でも食肉用に出荷される予定だった豚20頭や、別の場所でも18頭盗まれるなど計3件の豚盗難が続いており、警察は同一犯の可能性もあるとして調査中だ。
しかし、1頭100キロ以上の生きた豚を51頭も盗むにはそれなりの知識や隠し場所も必要であり、また単独犯ではなくあるていど組織的な犯行とも思われる。
東庄町は、安全なSPF豚(特定の病原菌を持たない安全な豚)の飼育が盛んで、良質の肉を持った豚を育てる農家が多い地域だ。
被害にあった養豚所の女性は「丹精込めて育てた豚が盗まれ、非常に残念」と語る。
一刻も早く解決し、飼育者のもとに豚が戻ることを願わずにはいられない。

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