2003~04年に日本中で大ブームを巻き起こし、あまりにも勝てない(113戦全敗)ことから有名になったハルウララ(牝18歳・元高知競馬所属)。引退後しばらく消息不明だったが、千葉県の御宿で余生を過ごしていたことがわかった。

1年3カ月ほど前に「マーサファーム」に入厩。当初は預託馬で、安らかな余生を送らせてやりたいとの意向もあり、馬名を伏せられて繫用されていたが、馬主が所有権を放棄し、現在はマーサファームが所有している。費用面やファンの多い馬ということから、今月、“サポートホース”としてNPO法人・引退馬協会のホームページで寄付の呼びかけを実施。「春うららの会」が発足した。

競走馬の世界において、最も価値があることは単純明快である。それはレースに勝つことだ。

「しかし、ハルウララのように、あまりにも勝てないことから注目を集め、ブームとして一世を風靡することもあるわけです。映画化もされましたし、“馬券が当たらない”ことからゲンを担いで“車に当たらない”と、交通安全のお守りにまでなりましたからね」(競馬ライター)

今回のハルウララの発見をあまたのファンが喜んでいるに違いない。今後は、安らかな余生を送ることを多くの人々が願っている。

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