好調狙い馬予想 薮中泰人
直線合うシャイニーホーク!



今週から夏の小倉競馬が始まる。開幕週は平地重賞がなく、準オープン特別が土、日のメインだ。

小倉は関西ブロックで唯一の小回り平坦の競馬場だが、このコース設定でないと能力を出し切れないタイプは今でも多い。これに夏場に強いファクターが加わると、まさしく馬券の狙い目になるわけだが、実際、歴史は繰り返す形でそんな馬は毎年のように出現する。

まず土曜日のメイン、KBC杯(ダート1700メートル)はキングヒーローを狙い撃つ。初勝利が小倉で、同年の夏競馬で昇級戦の1000万特別で2着。

昨夏も1000万特別を中団から差し切った。その後、準オープンでは5、5、6、5、10、5着と連対に届かないレースを繰り返してきたが、夏の小倉なら一気に浮上。それほどの小倉巧者である

臨戦過程は今年も良い。4か月の休養を取り、今回の小倉が叩き3走目。

「叩き良化タイプ」は大橋師も認めるところだ。つまり、この日程は小倉に照準を合わせたと受け取っていい。

現級の成績から人気も低め。今年も"いい馬券"になりそうだ。

日曜日の佐世保S(芝1200メートル)は人気でもマイネルエテルネル。小倉は3戦2勝、重賞勝ちもある得意コース。

加えて「暑さに強い体質」は陣営の一致した見解。現に全3勝はすべて夏競馬で上げている。
今年も6月の阪神で復帰し、2戦目の前走、福島で2着と調子を上げて小倉参戦。人気でも信頼。
さて、今週は新潟と、札幌で重賞が組まれている。まず直線1000メートルで争われるアイビスSDは関東馬が優勢。

なかでも5月に同じコースで1、2着だったセイコーライコウフォーエバーマークが主力。

前者は持ったままの楽勝で適性の高さを見せ付けたし、後者は昨年の2着馬だ。

しかし、関西馬にも怖い穴馬がいる。シャイニーホークは初の直線競馬だが、7F戦でも折り合いに問題のあるタイプ。

ゲートから出していける1000メートルはむしろ合うイメージ。
過去にオープン勝ちの実績があり、復帰2戦目で体調面の上積みも大きい。

札幌のクイーンSは秋のエリザベス女王杯を睨んだ戦い。スマートレイアーがここから秋のGⅠを狙う。

すでに函館に入厩してレース2週前時点で3本の攻め時計をマーク。7月10日にはウッドコースで併走追いと仕上げも進んでいる。

春シーズンは2連勝のあとGIヴィクトリアMで8着に終わったが、差はわずかにコンマ4秒差。

1F延長の1800メートル戦なら展開に泣くこともない。

(日刊ゲンダイ大阪記者)

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