「昨年オフにも、李大浩をはじめ、スタンリッジ、ウルフ、サファテと他球団でプレーしていた外国人選手を"総獲り"したソフトバンクですが、今年のオフはそれを超える補強が噂されていますよ」(夕刊紙記者)

ソフトバンクのオーナーである孫正義氏の潤沢過ぎる資金力、いわゆる"孫マネー"の前に、球界は騒然となっている。

「今年度のFA市場は金子千尋、平野佳寿のオリックスコンビから、能見篤史(阪神)、成瀬善久(ロッテ)、山井大介(中日)とエース級が多い。特に、球界の至宝・金子には、巨人、阪神、中日、そして、ソフトバンクが調査に入っています」(スポーツ紙記者)

当然、オリックスは、金子に3年総額10億円の年俸を提示、引き留めに必死だ。

しかし、「ソフトバンクは金子に対し、それを上回る好条件を用意しているだけではなく、リリーフエースの平野佳も狙っているようだ」と、球界の事情通は"孫マネー"の猛威を語る。

「2人とも昨年はオリックスが流出を阻止しようと複数年契約を持ちかけたが、断られている。今オフにFA権を行使するのは確実」(前出・夕刊紙記者)

リリーフ陣は充実しているソフトバンクだが、「平野佳はスタミナはあるし、あの唸るようなストレートは先発でも十分使えると、球団は踏んでいるようです」(番記者)

ソフトバンクは、今オフの投手陣の補強をFA組に絞っているようだ。

「今年のドラフトは、早大の有原航平や亜大の山崎康晃といった即戦力投手が目玉。だが、ソフトバンクは彼らには目もくれず、高校生投手を調査しているのもその証拠でしょう」(前同)

さらに、驚くべき補強戦略もささやかれている。それが、球界の盟主・巨人からの"引き抜き"だ。

「2011年のオフ、ソフトバンクは投手陣の大流出で一度に42勝を失った。そのうちの27勝が巨人に"引き抜き"された杉内俊哉とホールトン。"杉内を取られた仇を取る"と孫さんが言ったかどうかは不明だが、FA権を取得した西村か亀井に狙いを定めているらしい」(前出・事情通)

日本一を目指しつつ、巨人への仇討ちまで……。総額50億円と言われる"孫マネー"の凄まじさよ。

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