7月24日、福岡中央警察署は福岡市内のアルバイトの少年(15)ら13人を決闘容疑で福岡地検に書類送検した。決闘が行われたのは、昨年の11月16日の夕方ごろ、場所は福岡市中央の舞鶴公園やマンションの敷地内。立会人を1人おき、他の12人がそれぞれ1対1の殴り合いで「決闘」したとのこと。

今回事件を起こした少年らは、昨年の高校体験入学時にトラブルになり、その後いろいろあって、今回決闘で解決しようということになった模様。ヤンチャな学生たちがケンカで白黒を付けようというのは、どこか『昭和』の香りを感じてしまう。

ところで少年達が送検された「決闘容疑」。これは日本に何か決闘に関する法律でもあるのだろうか? ……実はある。日本の刑法のなかに「決闘罪ニ関スル件」という条文があって、明治22年12月30日に制定。明治憲法発布の約1年前からある、シーラカンスのような法律だ。

法律によると、決闘を行った者に懲罰が与えられる。具体的には2年以上5年以下の有期懲役になるようだが……決闘なんて、日本じゃなかなか想像がつかないのもまた事実。

そんな古風な決闘だが、少年らはスマートフォンでおなじみのアプリ「LINE(ライン)」を使って日時を決めていたと見られている。LINEの書き込みには、当人たちがヒートアップするさまが見て取れ、「出てこんや」「お前が出てこんか」「○○でやろう」などのやり取りがあったようだ。少年たちがそんな熱いアオリを、ちまちまスマホで打ってるかと思うと……ちょっとほほえましくすらある。

LINEのやり取りを見ていた約100人もの中学生が見物に集まったというこの決闘。
スマホでケンカの段取りをするなんて、行動は昭和でも、そこはやっぱりイマドキの少年ということか。

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