ロシアの物理学者セルゲイ・フィリッポフ氏とスロバキアの物理学者マリオ・ザイマン氏の発表によると、ある原子をそこから離れた別の実験室でコピーすることに成功したとのこと。これにより、大きな物体を瞬間的に転送できる可能性がいよいよ現実的になってきたようで、実際にテレポーテーションが可能になるかもしれないという。

「また、世界中の科学者が日々“ヒッグス粒子”や“量子もつれ”などの研究を通じて、瞬間転送や情報伝達の手段を模索しています。これらの技術開発も時間の問題と考えられていますね。ただ、単に別の場所に同じものが出現しただけという捉え方もできるわけで、それを瞬間移動と呼べるのか。課題はまだ多いでしょう」(物理学講師)

ネット上でも「スワンプマン思考実験」などに見られる、転送元と転送先の人間は自分自身の転送といえるのか(脳を含め、構成が完全に同一であったとしても)、といった議論も続出している。

例えば、会社に遅刻しそうな時、テレポーテーションを試みたが何も起こらず、急いで出勤したら、そこに「自分」がいた、なんてこともあるかもしれない。

とはいえ、テレポーテーションは夢の移動手段。きちんとした形で実現してほしいものだ。

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