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オフィスではもちろん、プライベートでもマストツールとして大活躍の文具品。最近は機能性やデザイン性に優れたステーショナリーも豊富で、「持つだけで楽しい」なんて、華やかな気持ちにさせてくれるものも。
「文具にそこまで求めない。質実剛健!」という、おじさま方もいるだろう。だが、だが! よく考えてほしい。近年の文具=オシャレアイテム……そう、持っているだけで“女子ウケ”するモノもたくさんあるのだ。
そこで今回からは2回にわたり、渋谷の老舗文房具店・つばめやでウェブ事業企画を主に担当し、文具祭り主催者としても知られる高木芳紀さんに、おススメの文房具をご紹介いただくことに。

と、その前に、高木さんに文具の最新トレンドについて話を伺ってみよう。
「リーマンショック直後に、会社の経費で真っ先に絞られたのが、文具を始めとする消耗品。会社指定の廉価な事務用品への切り替え、もしくは自前で用意しろというお達しが出た会社もありました。そんな中、『どうせなら仕事は自分の好きな道具でしたい』という人は、こだわりの文具を追求するようになっていったのだと思います。これに伴い、メーカーのモノづくりも事務用品寄りから個人消費のカテゴリーに振れていき、それがオシャレ文具の増加につながったのではないでしょうか」
いうなれば、いまは女子ウケ文具の全盛期。まずは、持っていて「格好いい」「シブい」と羨望のまなざし間違いなしのダンディなアイテム3種類を紹介しよう!

■Pocke'n Pocke(HI MOJIMOJI)
胸ポケットを飾る本革名刺ケース。どんなポケットにもフィットする台形スリム形状で、ポケットに固定することが可能だ。名刺ケースとして、あるいはサッと取りだすパスケースとしても使える。
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高木さんの寸評:イケメンでもクール派でも、ダサ男くんでも、誰が持っても「そう来たか!」と、違う意味でやられた感というギャップを演出できる逸品。
名刺入れが服装の一部分になってしまったというアイデアはもとより、「どんな服装もドレスアップしてしまう」点は、特筆すべきものがあります。

■Slide Pen Holder(HIROZUMI)
筆記用具のフックを利用したペンホルダー。スマートにペンを収納し、外出時はペンホルダー、事務所ではペントレーとして活躍する。アルミ製でタフなボディとデザイン性が共存・プレゼント用としても重宝されているとか。
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高木さんの寸評:小中学生の間では、持ち歩きたい文具は全部入れるための「ペンポーチ」が大流行中ですが、スマートな大人男子は道具をなるたけ絞って、シンプルに仕事をしたいもの。これは、筆記具のケースでもあり、打ち合わせの場では文具の置き場所として、キラリとハイセンスを魅せる二役の逸品。筆箱でなく、「筆板」というまったく新しい概念に脱帽です。

■自分の名前入りのペン(筆記具メーカー各社)
筆記具メーカー各社では、1,000円~1,500円くらいの非常に買いやすい価格帯に、それなりに高級そうに見える製品をラインナップ。さらに、こういったラインナップで、よく文房具店の店頭で「名入れ無料キャンペーン」を実施しているのだ。


高木さんの寸評:自分の名前なり、好きな言葉を彫ってもらうことで、1,000円のペンとは思えないバリューと高級感が漂ってきます。筆記体で自分の名前が彫ってある文具を使う大人、カッコイイに決まってるでしょ! また、こうした名入れペンは、贈り物にも最高。お値段以上に喜んでいただけることうけあいです。画像は私の名前が彫ってある「三菱JETSTREAM4+1」ですが、他にも、パイロット「EVOLT2+1」やぺんてる「ビクーニャEX」など、各社イチオシの品番で同様のサービスを行っていること多いです。

いかがだろうか、ここで紹介した女子ウケ文具品のラインナップ。ダンディさを演出するために、ご活用いただいては? それでは次回は、女子ウケ文具「機能編」をご紹介しよう。こうご期待!

(大正谷成晴)

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