男色に興味なかった徳川家康を虜にした魔性の美少年

徳川家康は、男色にあまり興味を持たなかったとされているが、そんな家康が唯一愛した男が井伊直政であった。

直政といえば、徳川四天王のひとりで「鬼」とまで評された勇将。井伊家はもともと今川家に属していたが、桶狭間合戦で直政の父が戦死。一時は所領も没収されたが、嫡男の直政が家康に見出され小姓として仕えるようになる。

「容顔美麗にして、心優にやさしき」と記録が残るほどの美少年で、それまで男色にまったく興味のなかった家康がメロメロになってしまったほど。その寵愛ぶりはすさまじく、直政は22歳になるまで、前髪を落とすことを許されなかった。

これは現代の感覚でいえば、好きになった女性があまりにもカワイイので、大学卒業をするまでセーラー服を着るように強制するようなもの。言ってしまえは変態の所業である。理性的な家康を狂わせるほど、直政が美少年であったのだろう。


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