日本テレビ系列の夏の恒例『24時間テレビ』(8月30~31日放送)。今年は、メインパーソナリティに関ジャニ∞。総合司会は同局から3年前にフリー転身した羽鳥慎一と、"日テレの顔"水卜麻美アナが務める。

「毎年『24時間』のパーソナリティと司会は、業界の注目が集まります。必ず旬な人、人気者が抜擢されますからね」(テレビ誌記者)

『24時間』のテーマは、「愛は地球を救う」。視聴者参加型の募金など、チャリティ色を前面に押し出した企画が目白押し。タレントたちも鼻息が荒いという。

「『24時間』に出たタレントは好感度がグーンとアップしますからね。"チャリティ番組"なので、出演料は低く設定されているようですが、タレント諸氏には、それ以上の"うま味"があるんです」(業界関係者)

この構図は、年末の紅白歌合戦と同じだと言う。「演歌歌手は、紅白に出ればCDが売れるし、営業の依頼が入り食いっぱぐれない。『24時間』も同様で、"落ち目のタレント"にとっては復活のチャンスになるわけです」(前同)

"24時間効果"を狙うタレントにとって、喉から手が出るほど欲しいのが、目玉企画の「24時間マラソン」。 猛暑の中、ひたむきに走る姿は茶の間の涙を誘う。ちなみに今年のランナーはTOKIOの城島茂。43歳のジャニーズアイドルが老体にムチを打つ。

ただ、このマラソン企画、出演者しか知らない過酷な舞台裏があるのだとか。

「ある歴代ランナーに聞いたんですが、とにかく拘束時間が長いそう。半年前から準備に入って、ギャラは意外なほど安かったとか。このタレントは時間内にゴールできなかったんですが、いわく"間に合わないとわかるやスタッフの態度は豹変。武道館に着いても、お疲れ様でしたの言葉もなく、シャワーも浴びさせてもらえず帰された。もう二度と出たくない"とコボしていましたよ」(事情通)

チャリティとは言え、「深夜でもCM単価は通常の1・5倍」(前同)と、「局の増収のための番組」(同)との指摘も。

感動が売りの番組も、舞台裏は世俗にまみれているようで……。

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