高校生活最後の思い出 仲間とキャンプを満喫
今から5年前のこと。高校3年の夏休みに、仲間4人でキャンプへ行くことになりました。高校生活最後の思い出作りってやっです。
夏休みも半ばを過ぎて、いよいよキャンプの出発日になりました。駅で落ち合った4人は、みな嬉々とした表情を浮かべています。みんな、この日がくるのを待ち焦がれていたのです。
2時間ほど電車に揺られて無人駅で下車。あらかじめ目星を付けておいた河原にテントを張りました。
目の前の川ではしゃぎ、バーベキューを楽しみ、焚き火を囲んでバカ話に花を咲かせます。
まだまだ話は尽きなかったのですが、
「そろそろ寝ようよ! 続きは明日にしよう」
リーダー格であるA君のひと言で、火の始末をしてテントに潜り込みました。時刻は深夜0時を回っていたでしょう。
しかし、気分が高揚しているのか、疲れているはずなのに眠れません。左隣にいるA君も同じようです。あとの2人は寝息を立てて気持ちよさそうに寝ています。
テントの外からは川の流れる音、虫の鳴き声、風で木の葉がこすれ合う音が聞こえます。