連日の残暑に、気力も体力もムスコまで意気消沈! 男の沽券と股間に関わる恐怖の病に今すぐ対処せよ!
性欲はあるのに、いざとなると元気が……。中高年なら誰しも気になってしまうのがED(勃起不全)だ。
都内のED治療専門クリニック院長は、こう語る。
「現代社会はEDに非常になりやすい環境にあります。普段のなにげない習慣が、知らず知らずのうちに症状を悪化させているんです」
健康に影響がある酒やタバコは当然として、ごく日常的なことさえEDの原因になるという。
その代表例を説明しよう。
①携帯(スマホ)をズボンのポケットに入れる
ビジネスマンならずとも、日常生活に必須の携帯電話。取り出しやすいように、ズボンのポケットに入れておく人が多いが、医療ジャーナリストの牧潤二氏は警鐘を鳴らす。
「今年7月、英国エクセター大学は、携帯の出す電磁波が、精子の運動、生存率を平均1割近く低下させるという分析結果を発表しました」
精子の量が減少すれば、性欲も落ち、勃起中枢の活動も抑制されてしまうという。それゆえ、EDになる危険性が高まるのだ。
さらに、外出先でノートパソコンを使う営業マンには、こんなリスクも!
「米国ニューヨーク州立大学のイエヒム・シェインキン博士は29人の若い男性を対象に、ノートパソコンをひざの上に置いて使用させるという実験をしました。すると、10~15分で陰嚢(玉袋)の温度が3度近くも上昇したそうです。陰嚢は温度が1~3度上がっただけで、精子や生殖能力へ悪影響が及びますから、これは非常に危険です」(科学ジャーナリスト)
電源をオンにした状態だと、スマホで平均約50度、ノートパソコンで約70度の熱が発生するという。
くれぐれも、股間には近づけないように注意したい。
②熱めの風呂に入る
「陰嚢は通常の体温より1、2度低い、35~36度が適温。精子は40度を超えると死んでしまうんです」(前同)
我々が熱めだと感じる風呂の温度は42度以上というから、熱めのお湯に長時間つかる人は、元気な精子を殺しているようなもの。
また、熱いサウナで汗を流すのが好きな人も要注意。
「3か月間、週2回、毎回15分という頻度でサウナ通いしたところ、精子が減少したという実験結果もあります」(同)
③ブリーフや、ボクサーパンツは危険!
「そもそも陰嚢がブラブラしているのは、精子が温まるのを避けるため。だから、ピタッと股間にくっつき、陰嚢の温度が上がりやすいブリーフやボクサーパンツより、風通しの良いトランクスのほうが健康的です」(前出・牧氏)
④日常的に自転車に乗る
サイクリングも、EDにはよろしくないという。
これは、運転時に陰嚢がサドルで圧迫されるため。
「勃起に必要な陰茎への血液循環が損なわれ、器質性EDを招きます」(前同)
サイクリングの盛んな米国では、約300万人が「サイクリングED」にかかっているとの報道もある。
「マウンテンバイクでジャンプした衝撃で血管が切れ、EDになった例もあります。とはいえ、日常生活で乗る分には問題ありません。通勤であれば、往復2時間以上乗る人の場合、注意が必要です」(同)