データ予想 須田鷹雄
フクノドリーム斤量差活かす



キーンランドカップ過去8回(函館で施行した昨年も含む)を前走レース別成績で振り返ると、着度数別でトップなのは、意外にもアイビスサマーダッシュで[310 15]。

次が函館スプリントSで[224 17]。出走数が一番多いUHB杯組はオープン特別であることと、間隔が詰まっていることが影響してか[111 25]とやや遅れをとっている。

普通に考えると北海道に滞在したままのほうが新潟→札幌の転戦より有利なはずだが、結果を見るとそこはあまり気にしないでよい様子。ストレートに馬の力量を評価しておくほうが先だろう。

今年の想定馬で、重賞実績と洋芝実績の両方を兼ねている馬といえば▲フォーエバーマーク。ただ、昨年3→2着からここに参戦して優勝したのに対し、今年は同じレースで5→7着となってのキーンランドカップ。

同期のオープン馬はその多くが繁殖入りしている6歳牝馬に軸馬としての期待をかけるのはやや酷なように思う。

ただ、先行力は魅力なので、きっぱり消しというわけにもいかない。

ここでは▲とし、ほかの登録馬次第で、4番手に下げるかどうかというところだ。

◎は同じアイビスサマーダッシュから来るフクノドリームとする。ご存じのようにサマースプリントシリーズは牝馬の活躍が目立つが、これは2キロの斤量差が想定以上に効きすぎているからではないかと私は見ている。

斤量の絶対値が軽いことがそのまま有利さにつながるなら、3歳牝馬はベストの条件だ。

アイビスサマーダッシュを好走してきた3歳牝馬となると、このレースを07年に制したクーヴェルチュールと同じ形になる。

迷ったら斤量の軽いほう、という前提で考えると牡馬より牝馬を重視することになるので、函館スプリントS組は2着だった○ローブティサージュを上にとってみたい。

かつて走っていた距離より短いところへの出走だったが、デビュー以来完全な初距離という点でレースの流れに対する戸惑いもあっただろうし、道中の位置取りも今一つ流れに乗れない後方だった。

それでいて2着できたのは立派だし、今度は1200メートル戦も2回目なので、前半もう少し行き脚がつくのではと期待している。

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