警察官が引き上げた後窓には無数の手の跡が

危険を察した私は、動転しているマミを連れて部屋を出ました。エレベーターで1階に下りて、すぐさまベランダを見ると間違いなく人影があります。

しかも、その人影は1つだげではありません。どうしてなのか5つもあります。
あわてて携帯電話で110番通報をして事情を話すと、間もなく2人の警察官がやって来ました。警察官が室内とベランダ、マンション内を確認しましたが、不審な人物はいません。

警察官が引き上げた後、私たちは一睡もせずに朝まで起きていました。そして日が昇ったところでマミがカーテンを開けたのですが……。その瞬間、マミが悲鳴を上げました。
「どうしたの?」

私はマミの視線の先にある窓ガラスを見ました。すると、そこにはいくつもの手形が残っているではありませんか。やはり昨晩は間違いなく何者かがベランダにいたのです。

すぐに引っ越すことも考えましたが、それはそれで両親を心配させるだけです。私たちは夜は絶対にカーテンを開けないことにして、今も同じマンションに住み続けています。探夜になるとベランダに人影が現れているようですが、幸い部屋に入ってくることはありません。

もしそうなったら、引っ越しを本気で考えるつもりです。

『本当に体験した! 恐怖の心霊報告書』¥700(税抜)双葉社

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