合コンで落とす怖い話実例②

昔、新聞配達のバイトをしていたんだ。あるとき、「1週間だけ部屋に届けてほしい」という客がいて。あれはまだ暗い朝の5時。その人が住んでる10階までエレベーターで行って、新聞を届けて降りて。ちなみにエレベーターのドアに窓があって、フロアごとに真っすぐな外廊下が見える。どの階も突き当たりに薄暗い黄色い灯りがあって、いつもぼんやり見ていたんだ。ある日、7階を通り過ぎようとしたとき。突然、窓の向こうに顔も見えないぐらい髪の長い女が現れたんだ! 窓に張り付いているような距離で。でも、エレベーターは止まることなく6階へ……そしたら、同じ女が窓の前にいた。5階、4階、3階、2階……すべての階で同じ女が窓の前にいて、「1階にあの女がいたら出くわす」
怖くて震えているうちに1階に着いて……。でも、誰もいなかったんだよね。

ただ、次の日も配らないといけない。怖かったけど、翌日もそのマンションに入ったら、何が起こったと思う? そのエレベーターには窓自体、なかったんだよ。


STEP2 恐怖心が「今夜はOK」を生む!デート中の怪談テクニック

続いては女の子と二人きりのデート時に使えるテクニック。最終目的はズバリ、お持ち帰りです。

潜在的に「家に帰りたくない」という恐怖を与えることが、"お持ち帰り"を手助けしてくれるんです。

そうなると、怪談の内容も"家系"が一番。あ、ラーメンのことじゃないですよ。たとえば、バスルームに出る幽霊、ベランダから覗く人など、家にまつわる怪談で、"家に一人でいたくない心理"に仕向けるんです。

ちなみに、左の実例②は、エレベーターにまつわる怪談。女の子がマンションに住んでいれば効果抜群。

合コン編でもお話したように、まず最初に「何階に住んでる?」と聞いてから、彼女が住んでいる階に当てはめちゃいましょう!

さて、二人きりで怪談をする場合、重要なのは「一人称」にすることです。

創作でいいので「私」が体験した話として進めましょう。どうしても難しい場合は、親しい友人の話でもOK。とにかく"身近に起こった恐怖体験"のほうが、信ぴょう性が増してゾッとするんです。

合コンのときと違って、自分の感情もある程度、説明しても構いません。

ただ、「そのとき、怖くて、怖くて……」と煽りつつ、どこかでホッとさせる場面を作るのがポイント。

実例②の場合、エレベーターが1階まで降りたときの展開がソレ。ホラー映画でよくあるんですが、音楽が盛り上がって、"ここで何か出る!"と思わせておいて、何もない……と拍子抜けさせてしまう。これは恋愛テクニックの一つ"吊り橋効果"ですね。ドキドキMAXから一転、ホッと一息つけられると、宙ぶらりんになったドキドキが目の前にいる男性にトキメいているように錯覚してしまう。まさに禁断のテクです。

また、音を使用する点は合コンのときと同じですが、二人きりの場合、お互いの距離も近いので小さな音で。遠くからハイヒールの足音が聞こえてきた……という場面なら、コツコツと机を軽く叩くと、自然と顔も近く寄っちゃいます。

もちろん、描写も重要。特に一人称で自分の体験談として語っているときは、
「廊下の突き当たりに、薄暗い、黄色い光がボーッと見えてさ。それを、なんとなく見ていたんだ」

というように"その場の光景"と、"自分の動き"を混ぜながら話すんです。

そして重要なのは最後。合コンみたいにお化け屋敷的なノリで終わらせず、ジワジワと恐怖が残る「謎」を与えておくんです。

そうすることで、女の子は一段と「今夜は一人で帰りたくない」となるんです。あとは「じゃあ、今夜は一緒にいよう」と迫っちゃえば、楽勝です!

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