先月28日に東京地裁で開かれたASKA被告(56)の初公判。被告は起訴内容を全面的に認め、検察側は懲役3年を求刑した。

「午後1時過ぎに公判に姿を現した被告は、以前のASKAそのものでした。少し痩せたようにも見えましたが、しっかりした足取りで、表情も穏やかでしたね」(公判を取材した記者)

地裁前には早朝から傍聴券を求めるファンやマスコミの関係者が長蛇の列を作り、傍聴席に座れる倍率は実に126倍だったという。

「開廷後、裁判官の"何か言いたいことは?"の問いかけに対し、被告は"特にありません"と答えました。公判前から"完落ち"がささやかれていましたが、そのとおりでしたね」(前同)

公判で明らかになったのは、「20年前から合成麻薬のMDMAを使用していた。覚醒剤は2010年の夏から今年の春まで使用していた」等々の事実。

「92年6月に被告はロンドンに活動拠点を移した。翌年1月に帰国するまでの間に、MDMAを覚えたんじゃないでしょうか。ロンドンではバーやクラブで簡単に薬物が手に入りますからね。覚醒剤については、"止めることができないくらい恐ろしい薬だ。我慢できなかった"と告白しています」(同)

運よく公判を傍聴できたファンは、沈痛な表情で次々に明かされるASKA被告の真実に耳を傾けていたという。

「起訴内容を認めたため、波乱なく終わると思われた公判でしたが、一度だけ、傍聴席がざわつく場面がありました」(同)

それは、ASKA被告と一緒に逮捕された栩内香澄美[とちないかすみ]被告(37)に話が及んだときのことだ。

「ASKA被告は"彼女はとても大きな存在"と、愛人であることを堂々肯定。栩内被告をかばうそぶりを見せたんです。彼女は覚醒剤の使用を否認しており、検察関係者の間では"オチナイ"と呼ばれています。初公判でのASKA被告からは、"彼女だけは絶対に無罪にしたい"という強い意志が窺えますね」(同)

初公判のあったその日、出廷が噂されたASKA被告の妻の姿はなかった。

「ASKA被告が逮捕されたのは、更正を切望した奥さんが警察に協力したからという情報もあります。それだけ被告を愛していた奥さんが情状酌量の証人として出廷しなかったのは、栩内被告と夫との関係を知り、絶望したからではないか」(芸能関係者)

"愛憎の法廷"で明かされた真実。ASKA被告には、9月12日に判決が下る。

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