1990年12月23日、“芦毛の怪物”と謳われ、一世を風靡したオグリキャップの引退レース・第35回有馬記念。
天皇賞、ジャパンカップと惨敗を喫し、周囲からは「オグリはもう限界か」の声が漏れ聞こえた。
この日の鞍上は、安田記念以来の手綱となる武豊騎手である。天才の腕をしても、オグリの激走は相当に難しい。

ファンファーレが鳴り響き、17万人以上の観客が手拍子を送る。
各馬ゲートイン。運命のスタートが切られた。
6番手を進んでいくオグリは、淡々とレースを運ぶ。
第3コーナーから仕掛けて前へ。直線入口では、先頭に並びかける。

いけるのか? 歯を食いしばって、必死に走るオグリ。その脚は衰えない。よし、頑張れッ!

ついに、1着のゴールを果たした。
興奮した観衆からは、「オグリ! オグリ!」の大合唱がこだまする。
この感動的な名レースは伝説となった……。

そんなオグリキャップの最後の産駒として話題となったミンナノアイドル。彼女の息子が新馬戦で鮮やかに勝利した!!

オグリの孫にあたるストリートキャップは、6日に行われた新潟競馬場第5レースにて、2着に1馬身3/4の差をつける快勝。1分48秒4(芝1800m)もなかなかのタイムで、これからの活躍が期待される。

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