間違って食べてしまうと死に至る可能性もある猛毒のキノコ、カエンタケが日本各地で見つかっている。
人間の手のような形のカエンタケは、その名の通り火炎のように真っ赤な色をしており、いかにも危険そうな外観をしている。そのルックスに違わず猛毒を持っており、たった3グラムでも食べてしまうと、運動障害や多臓器不全などを起こして死亡してしまうこともあるという。触っただけでも皮膚がかぶれることがあるというから、その毒性の強さがうかがいしれよう。
このカエンタケがニュースになったのは先月の29日。奈良県生駒市のハイキングコースや住宅街の広場に生えているのが見つかり、市がホームページで絶対に触らないよう注意を呼びかけた。
また今月3日には、山形県山形市にある県民の森近くでカエンタケが見つかり、やはりニュースになっている。キノコ採りをしていた男性が見つけたもので、林道から1〜2メートルの場所に10本ほどが生えていたという。
カエンタケはナラなどの立ち枯れ木に生えるもので、以前は山奥でしか見られることはなかった。しかし近年、ナラ枯れ病の分布が拡大しており、その発生エリアが拡大しているようだ。これからのレジャーシーズン、山へ出かける機会も多くなる。もしカエンタケを見つけたら絶対に触らず、すみやかに保健所へ報告してほしい。

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