データ予想 須田鷹雄
格上エキストラエンド信頼!



今年の京成杯AH、例年との違いはやはり新潟で行われるという点だろう。中山も秋開催は比較的時計が出やすいが、それでも以前のような高速馬場ではない。一方で新潟はかなり時計が速い競馬場だ。

ただ微妙なのは、仮柵移動のないまま延々と開催が続くことである。京成杯AHが行われる頃には、内側から相当に芝が傷んでくるはずだ。傷みが内側のみで外は走りやすい状態なのか、それとも馬場全面が使われて全体的に時計がかかってくるのか……。

そのあたりは当該週によく観察したい。さて、馬場の問題を横に置くとすると、新潟施行ということで、関屋記念との連動性が例年以上に高くなることが予想される。コース替わりがなくなるのだから当然といえば当然だ。

単純に考えると、物差しになる馬は▲サトノギャラントで、同馬は関屋記念が3着で中京記念は7着。

しかし、だからといって中京記念組に価値があるとは言えない。中京は敢えて言えば中山に近い路面で、新潟とは異なる。

それゆえ▲のように片方で凡走し片方で好走ということも起きるが、それは地力の問題ではなく適性の問題だ。

例年だと中京記念組を重視しても悪くないが、今年は関屋記念組優先でいきたい。

となると、関屋記念を勝ってきた○クラレントということになりそうだが、もう1頭挙げておきたい選択肢がある。◎エキストラエンドだ。

◎○と中京記念の覇者★サダムパテックは、安田記念に出走していた同士。○★がその後ともにGⅢを勝っているあたりからしても、やはりGⅠ出走組はレベルが高いのだと見ることもできる。

◎は安田記念で12着と大敗しているが、不良馬場を最後方から進んだ競馬で、しかたないといえばしかたない結果。

本来なら稍重の関屋記念でもう少し良い競馬ができたはずなのだが、スタートで大きく出遅れて競馬にならなかった。それでも上がりだけは最速の33秒5を使ったあたり、やはりGⅢレベルでは常に勝ち負けになっておかしくない馬である。

今回期待したいのは、馬場が中途半端に荒れる状況。内寄りを進んだ逃げ先行馬が苦しみ、外差しの馬が鋭く伸びるという形だ。

ただ先述したように、これはあくまで2週前に馬場の状態を予想したうえでの話。当該週に馬場を良く見てから、最終決断を下したい。

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