先週5日の午前9時すぎ、神奈川県川崎市の木造2階建てのアパートにとんでもないものが飛んできた。

なんと、50mほど南にある鉄工所から、2500トンのプレス機で使用する部品の一部で、40kgもの鉄の塊が飛来してアパートを直撃! 2階の南側から建物を突き破り、1階の34歳男性宅の床をも突き破ったのだ。

この男性は鉄球飛来の際、睡眠中だったが、もの凄い衝撃音で飛び起きた。衝撃で埃が部屋中を舞っており、テレビスタンドもガラス部分が粉々になるなど、一瞬なにが起きたのか把握できなかったに違いない。

通報を受けた警察が調査したところ、鉄球は寝ていた男性の頭のわずか1m横に着弾していたという。
「もし1mずれていたら……」
そう考えると背筋も凍る話である。降ってくる鉄の塊に対処できる術などなく、大惨事になっていただろう。

不幸中の幸いでケガ人はいなかったが、住民が日常的に暮らす街で起きた事件だけに、誰の身にも起こり得る。それゆえ、この工場だけでなく、全国の様々な工場がさらなる安全点検を実施し、2度と同様の事件が起こらぬことを切に願う。

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