競馬新理論 井崎脩五郎
数字的にありえない片寄り



数学者で、たいへんな競馬好きでもあった渡辺平太郎博士が、こうお書きになっている。

「競馬の世界では、数学的にありえないことが、しばしば起きている」

さしずめ、8月31日(日)の札幌4Rの枠組みなどは、その部類に入るのではないかと思う。

12頭立てで行われたこのレースを、2頭ずつ次の六つのグループに分けてみる。

ゼッケン 1、2番=「A」
〃 3、4番=「B」
〃 5、6番=「C」
〃 7、8番=「D」
〃 9、10番=「E」
〃 11、12番=「F」

すると、各グループの馬名の末尾が、とんでもない片寄りを見せていたのだ。

AとDは、ともに「スト」
BとFは、ともに「スン」
Cは、「スス」
Eは、「ーー」(音引き)

この日は友引で、友引の日は昔から、名前の頭文字や尻文字が、よく似たグループができやすいと言われている。しかし、それにしてもの片寄りかた。

で、結果はというと、Eグループの両馬で決まって、馬連が2710円(馬単7120円)9番カフジスター1着10番エンジェルラダー2着なんと両馬の頭文字は「カエ」(買え)になっていた。


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