Aと暴力団幹部との交際の噂

当時を知る芸能プロ関係者で、やはりASKA被告とAとの関係について聞いたことがあるという人物は、「芸能界は狭いし、ASKAは他の歌手に楽曲提供をしていたから、当然、面識はあっただろうが、当時の両者は傍から見れば、相当な格差があった」と振り返る。

しかし、「Aが所属事務所からもらっていた給料は、とうていその働きに見合うものではなく、金に困っていた時期もあるし、金銭トラブルを抱えていたとも言われ、精神的にかなり不安定だった。それが理由なのかはわからないが、広域暴力団幹部との交際の噂もかなり根強く囁かれていた」(前同)

そうした話が一部雑誌などで報じられた時期に、すでにASKAはMDMAを使用していたとされるが、この芸能プロ関係者も健一氏も「当時の2人に薬物を通じて関係があったかはわからない」と言う。

ただし、「ASKAは楽曲提供を通じてアイドル周辺と近い関係にあった。また、Aとは薬物とそれを幹旋していた暴力団という共通点もある。ASKAとAが薬物SEXの関係があったと噂されるのも、無理からぬところでは」(前同)

このようにASKA被告を中心として芸能界の薬物汚染の実態が浮かび上がりつつある中、その実態解明の突破口になるかもしれない「ASKAのMDMA入手ルート」が警察の捜査によって解明されたのだ。

「8月22日、警視庁組織犯罪対策5課は、今年3月にASKA被告に自宅車庫でMDMA100錠を50万円で販売した容疑で、知人の男性と住吉会系組幹部の2人を逮捕しました。警視庁は、この住吉会系組織の都内にある関連事務所など数十か所に家宅捜索をかけるほどの力の入れようです」(全国紙記者)

実は、このルートが明らかになったのはASKA被告本人の供述によるもので、「逮捕容疑となった今年3月のMDMAだけでなく、数年前から覚醒剤も、ASKA被告に供給していたと見ています。しかし、当局もASKA被告の薬物ルートは複数あったことは間違いないとみて、本人や周辺からの情報をもとに一気に洗い出しているようです」(前同)

ASKA被告が複数あるルートからなぜ一つだけを明かしたのかについては、「栩内だけでなく、検察や警察も敵に回したくないASKA被告が、供述しても比較的問題ないルートだと判断して、このルートだけ明かしたのでは」(同)

かつて、同じ覚醒剤事件に問われた際、初公判で裁判長から職業を聞かれ「無職です」と答えた酒井法子(43)とは対照的に、「歌手です」と答え、芸能活動に未練を見せたASKA被告。

35年もの歴史を誇るファンクラブも8月31日で休止し、家族も裏切った男がまずすべきは、80年代トップアイドルAとの関係をはじめとする芸能界薬物汚染の実態を明らかにすることだ。

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