データ予想 須田鷹雄
イスラボニータ新潟もOK!



若い競馬ファンなどはすでに知らない時代の話になっているかもしれないが、かつて菊花賞に向かうステップレースはセントライト記念と神戸新聞杯→京都新聞杯→菊花賞という形になっていた。

そして、本番前に2回使う有力馬が現れた場合、その1回目=セントライト記念や神戸新聞杯では取りこぼすことも少なくなかったのだ。本番まで時間があるということはそれだけ仕上げきってはいないわけで、隙が出るのも当然である。

ダービー馬ダイナガリバーは単勝1・6倍を裏切って4着に負けたし、京都新聞杯は使わなかった馬だが後の菊花賞馬レオダーバンも単勝1・3倍で3着に負けている。

後者は馬連導入直前で、最後の単枠指定馬だったが、それだけの期待にも応えられなかった。

しかし今は時代が違う。ここを使ったらすぐに菊花賞であり、仮に天皇賞秋に向かうとしてもレース間隔は限られている。

有力馬もそれなりの仕上げで臨むため、大敗を喫することは少ない。

このところ関西馬ばかり春牡馬クラシックを勝っていたため、皐月賞馬・ダービー馬の秋緒戦がセントライト記念というケースは過去10年ないのだが、同じ趣旨として神戸新聞杯を見ると、皐月賞馬・ダービー馬の成績は[5211]である。

連対を外したのはヴィクトリーとアンライバルドで、ともにダービーは大敗していた馬だ。

となると、距離がやや長いと思われながらもダービーで最後まで熾烈な叩き合いを演じた◎イスラボニータはやはり尊重しなければならないということになるだろう。

菊花賞ではなく天皇賞秋へ向かうべき馬だとは思うが、東京芝2400メートルをこなした馬だから新潟芝2200メートルには大きな不安があるとは言えない。

問題があるとすれば新潟の馬場。夏競馬最終週の時点でかなり芝が傷んでおり、さらにAコースを引っ張るためタフな路面になりそうだ。

イスラボニータはレコード勝ちをしたような馬ではあるが一方で今年の春の中山もこなしているわけで、この馬場も最終的には問題がないと見たい。

○にトゥザワールド。馬場の問題を考えるならば、春に中山で良くて東京でパフォーマンスを落としたこの馬は期待できる。

厩舎の事情で使い分けた結果の新潟行きだが、結果的には吉と出そうだ。

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