今月初め、ビックリするような見出しが踊った。ロイター通信によると、お腹を壊してアメリカ・オレゴン州ポーランドの動物病院に搬送された大型犬の胃から、なんと43枚と半分の靴下が見つかった。犬は緊急手術により、一命を取り留めた模様だ。

なぜ、このような災難が起きてしまったのか。体重64kgのこの犬は、靴下をかむ癖はあったが、丸飲みしているとは飼い主すら気付かなかったというから驚きだ。

胃を撮影したレントゲン写真は、獣医学会で「食べたの何だ」という賞を受賞。飼い主が賞を辞退したため、賞金は病院に送られた。病院側は、このお金を低所得者が飼う動物の治療に役立てたいと話している。

さて、この犬の正体は、3歳のグレートデン。靴下を43.5枚も飲み込んでしまうほどの大きな胃袋を持つグレートデンとは、一体どの様な犬種なのか。

グレートデンは、大きな体と人に対する親和性が高く、穏和で扱いやすい家庭犬で知られる。その堂々とした身のこなしと容貌から、
「優しい巨人」「犬のアポロ神」
ともいわれている。
2004年には最も背の高い犬として、体高107cmのグレートデンがギネスブックに記載されていた。

また、他の犬やペットともたいてい仲良くできるのが特徴。力強さと敏感さを持ち合わせており、訓練も困難ではないが、この巨大な犬種にふさわしい飼育環境の確保が必須だ。
環境さえ整えば、行儀の良い家庭犬として楽しく付き合えるだろう。ただし、靴下の数にはご注意を。

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