9月9日、千葉市内でデング熱患者が確認された。

代々木公園(東京都渋谷区)の周辺以外で感染が判明したのは3人目で、都外では初めてとなる。

「男性はここ1か月、海外も都内も訪れていない。デング熱の患者はこれまでにもいたが、海外渡航歴のない人が発症するケースは戦後初だったため、これほどの騒ぎになっているんです」(全国紙社会部記者)

96人が罹患(10日現在)し、流行の兆しを見せるデング熱だが、中国でも甚大な被害が確認された。

「広東省の医療機関が、すでに1000以上の発症例が出ていることを発表。現地のデング熱の流行期は9~10月なので、さらなる拡散が懸念されます」(中国在住のフリー記者)

その中国、今年だけでも数々の伝染病が発生した。

「7月には甘粛省玉門市で、男性がペストに罹患して死亡。当局は同市に通じる高速道路や幹線道路を封鎖するなどして、市民ら約3万人を事実上、隔離しました。3月には四川省で、肺炎で死亡した男性から鳥インフルエンザウイルスが検出されましたが、人への感染は世界初でした」(前同)

まさに、"伝染病のデパート"といった様相だ。

「日本の報道に遅れること1週間の段階で、広東省が発表したのもキナ臭い。中国からの訪日観光客は、今年上半期だけで100万人を数え、特に広東省が多い。感染していても発症していない観光客が日本で蚊に刺され、その蚊を介して、デング熱が日本に広まった可能性もあります」(同)

中国事情に詳しいジャーナリストの宮﨑正弘氏は、中国における急激な人の移動を指摘する。

「農村から都市部への大量移入もそうですが、中国国内から国外へ、年間3000万人が出ています。日本や欧米はもとより、エボラ出血熱が問題になっている西アフリカにも、2万人が渡航しています」

国境を越えた人、そして、ウイルスの移動。その環境の激変に加え、中国が抱える特有の衛生事情もある。

「日本を100点とすれば、中国は2点。想像を絶する劣悪さです。ドブ川で食器を洗い、ブタやイノシシと暮らす中国人は大丈夫でも、日本人は免疫がない。実際、年間に50~100人の日本人駐在員が、原因不明で死亡しており、いまは騒ぎが収まっても、また新たな脅威が発生するのは間違いありません」(前同)

中国から"次なる殺人ウイルス"がやって来る日は近い?

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