9月中旬、舛添要一・東京都知事が久々に公務以外でテレビに出演した。

クイズ番組『THE博学』(テレビ朝日系)がその舞台。冒頭、東京大学出身で、国際政治学者でもある舛添知事は、司会の林修氏にヨイショされ、ご機嫌で自身の"クイズ力"を誇示しようとしたものの、からきしダメ。

誤答を連発し、残念ながらセカンドステージで敗退してしまった。

まあ、これはご愛嬌だとしても、「そんな余裕がよくあるものだ」と、自民党の都議会議員がため息まじりに愚痴る。

「本業の知事職では、評判ダダ下がり中ですよ。自己顕示欲マル出しの"オレ様政治"で、知事だか外交政治家だかわからないパフォーマンスばっかりじゃないか。しかも、都議会には事前に相談がないことばかり。これじゃ"アタマの薄いイノセ"だよ」

かような指摘も頷けよう。2020年開催の東京五輪の顔として、舛添氏は「都市外交」を標榜し、外遊三昧。財政や福祉など、地味ながらも喫緊の課題はひとまずポイと棚上げして、ただいま取り扱い要注意の"反日"筆頭国の中国、韓国とベッタリなのだ。

「4月には中国・北京を訪問。汪洋副首相が安倍首相の靖国参拝を批判すると、"機会があれば総理に伝える"と大物然とした発言をしました」(夕刊紙デスク)

春が中国なら、夏は韓国。

「7月に、姉妹都市のソウルを訪問した際には、朴槿恵大統領と会談し、"日韓関係を改善したい"などと話し、外務大臣気取りでした」(自民党番記者)

さらに秋には、「9月上旬、ロシアを訪れ、モスクワ市長と会談。シベリアではうっかり口を滑らせて"ロシア制裁は、米国からの圧力を受けたから"なんて、露骨な安倍政権批判をやってのけた」(前同)

なんとうかつな……。

ちなみにこの訪ロは、東京・代々木公園が発生源と見られる"デング熱騒動"真っ只中のこと。何をしてるのかと、都民や関係者はおろか、少なからぬ国民が憤慨したのも仕方あるまい。

オレ様ぶりは、東京五輪の会場整備の件でも。8月、あるインタビューで、舛添氏は、「(予算で組まれていた)4000億円にこだわる必要は全然ない」と、さらなる血税投入を独断で約束。

「(知事の)政治的リーダーシップがないといけない」とまでのたまい、"もっと権限を寄こせ"と言わんばかりなのだ。

前出の自民党の都議会議員が、頭を抱えて言う。

「都議選ではウチの党があんなに応援してやったのに、敵対ばかり。でも、今さら代えるわけにはいかないから、舛添を支えるしかないんだよ」

オレ様都知事、ただいま暴走中――。

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