iPhone6が発売され、スマホの買い替えや乗り換えを検討中の方も多いのではないだろうか。

今や便利で欠かせない存在となったスマホだが、最近は個人情報が流出するという事件が後を絶たない。
ハリウッド女優のヌード画像流出は記憶に新しいし、LINEのアカウントを乗っ取って知人になりすまし、金品をねだるクレクレ詐欺はいまだ収束していない。

こうしたハッキングや乗っ取りは他人事ではなく、誰でも被害に遭う可能性がある。
とくにスマホで使っているクラウドサービスやSNS、メール、インターネットバンキングなどには注意が必要。インターネットバンキングの不正送金は、日本国内の2013年の被害総額が14億円以上とすでに深刻な問題となっている。

スマホのハッキングや乗っ取りの予防として、単純でも最大の効果があるのは『パスワードの設定』だ。
ハッキングされやすい危険なパスワードにしていないか、改めてチェックしておこう。

①誕生日や文字の羅列はやめる
世界でいちばん乗っ取られやすいパスワードの例として決まって挙げられるのが、自分の誕生日や「00000」「12345」「abcde」といった単純な文字の羅列だ。とくに誕生日の4桁はFacebookのプロフィールなどで、赤の他人が入手しやすい個人情報だけに絶対に使ってはいけない。

②他で使っているものと同じパスワードを使わない
複数のサービスで同じパスワードを使っていると、そのパスワードをハッカーが突き止めただけで、他のサービスもハッキングされる可能性が高くなる。サービスごとにパスワードを使い分けることが重要だ。

③パスワードにいろいろな種類の文字を使う
ハッキングは、自動プログラムを使ってパスワードを総当たりに入力し続けて正解を探す手口がもっとも多い。数字だけでなく英字の大文字や小文字、記号も混ぜるなど、文字種を混ぜることをおすすめする。

④スマホにロックをかける
パスワードとは直接関係ないが、自分が使っているスマホにカギをかけるのも有効な対策。すぐに使える状態にしておくと、スマホを落としたり、置きっぱなしにしているときに内部情報を確認されてしまう危険がある。パスワードや認証で解除しないとスマホを使えない設定にしておけば安心だ。

⑤他人がパソコンからログインできないようにする
「二段階認証」の設定も忘れずにしておきたい。これはSNSやウェブメールなどで使えるセキュリティ強化機能で、自分の携帯電話をログイン時の認証コード送信先に設定しておく、というもの。
たとえば誰かがパソコンで自分のアカウントにログインしようとしたとしても、そのときに携帯電話に送られてくる認証コードを入力しないと、絶対にログインできないのだ。たとえユーザー名とパスワードを突き止められても、この認証コードがないとログインすることができないので、セキュリティは格段に高まるのだ。


めんどくさいからといって、パスワード設定をおろそかにするのは非常に危険。何か起こってからでは遅いので、早めの対策を心がけよう。

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