「ポツンと高い建物が一棟、羊角島国際ホテルというのがあるんですよ。48階建てで外国人向け。豪華な外見のホテルです」
ホテルにチェックインすると、出歩きは禁止だったという同記者。中には、カジノやボーリング場など、様々な施設があるようだ。
「確かにいろいろありましたが、わりとこじんまりしたところが多い。そうそう、ホテル内でミネラルウォーターを買ったんですね、3本。店員に5ドル渡したんですが、お釣りがユーロと元で戻ってきました。その他に、円も使えましたね」
ホテルひとつとってみても、なかなか興味深い北朝鮮。また、平壌のホテルといえば、盗聴説、鏡がマジックミラーになって監視されている、といった都市伝説も囁かれている。実際のところ、どうなのだろうか?
「私もそのへんは気になって、じっくり見てみました。さすがに、マジックミラーではなかったみたい。まあでも、盗聴ぐらいはされていてもおかしくない感じはしましたね。それにしても、絢爛たる外観と比べて、部屋の中はそうでもなかったです。ドライヤーも壊れていたりしましたから」
盗聴や盗撮の可能性を完全に否定することはできないようだ。不安と期待が交錯しながら、同記者の北朝鮮道中は続く……。