大笑いすると免疫力が上がる

エレベーターを使わず階段を使ったり、一駅分歩くなど、ウォーキングがお勧めですが、それも億劫(おっくう)という方は、家の中でストレッチだけでもやってください。ストレッチは、日常生活で使っていない筋肉の血流も良くします。良くします。ストレスをためない疲れにくい体を作るうえでもストレッチは有効です。また、活性酸素などの有害物質も取り除けます」(前出・牧氏)

ストレッチを就寝前に行えば、副交感神経が活発になり、若返り効果のある深い睡眠にもつながるという。こうした運動だけでなく、気持ちの持ち方も、健康寿命に大きく影響するという。

「ポジティブ思考が大切です。そして、1日1回以上は大笑いしましょう。笑いは副交感神経を優位にし、免疫力を上げます。それに何歳になろうが、恋する気持ちも忘れてはいけません。"もう年だからセックスできない"というのがわが国では常識ですが、それは自己研磨を怠けていることの言い訳に聞こえます。まさに"性は生なり"です」(藤田博士=以下同)

加えて、毎日の習慣で大事にしたいのが入浴だ。

「体をただ清潔に保つだけならシャワーでも問題ないでしょう。しかし、健康に主眼を置くと、"シャワーだけ"は良い習慣とは言えません。浴槽にしっかりつかりましょう。なぜなら、腸の機能を活性化し、がんを予防するには、体を十分に温めることが必要だからです」

体温を1度上げると免疫力が3割アップするとの報告もある。週に1度、銭湯など広い湯船にゆったりつかるのもお勧めだ。また、健康の敵とされるタバコについては、意外な事実が……。

「ある銀行に招かれて2年続けて講演したところ、1年前に定年を機にタバコをやめると宣言した方は、翌年、10名中5名ががんになっていました。逆に、やめなかった方は10名とも健康でした。ヘビースモーカーはともかく、禁煙のためにストレスを感じるくらいなら、1日5~10本は許容範囲だと思います」

晩酌はどうだろう?

1日でビールなら大瓶2本、日本酒なら2合までが許容範囲です」

また、アルコールの分解には大量の水分が使われるため、飲む際は、水を多めに摂るようにすると肝臓への負担が少ない。ただし、お茶は利尿作用があるため逆効果だ。

以上を参考に、いつまでもピンピンしていようではありませんか!

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