アメリカは訴訟大国。民事だけで年間1500万件もの訴訟が起こされ、日本の常識では考えられないような判決がいくつも下されています。

たとえば、家具店を訪れた女性が、連れてきた自分の子どもにつまづいて転び、足首を骨折。女性が家具店を訴えると、裁判所は家具店に8万ドル(約860万円)の慰謝料支払いを命じた。

車に手をひかれた男がドライバーを訴え、7万4000ドルの治療費を勝ち取った。しかしこの男、ドライバーがいることに気付かず、ホイールを盗もうとしていた泥棒だった。

たとえ自分に非があっても、とりあえず訴えてみるというのがアメリカンスタイルのようです。アメリカで訴訟が多い理由は、弁護士の成功報酬制と陪審員制度にあります。成功報酬制では裁判に勝った場合、弁護士に賠償金の何割かを支払いますが、負けたら弁護士費用はゼロです。日本のように着手金もありませんから、ダメモトで裁判を起こす人が増えるのも当然。そして一般市民から選ばれた陪審員は、被害者に有利な判決を出すことが多いといわれます。

また、弁護士の数も訴訟が増える原因の一つ。アメリカの弁護士は日本より多く、過当競争気味。ちょっとしたトラブルでも裁判にしようとします。現在、日本にいる弁護士は3万人弱。

これに対してアメリカには、ざっと何人の弁護士がいる?

(1)30万人
(2)60万人
(3)100万人


答え :(3)

出題:浜川卓也

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