"妻の部下"に徹すれば無事?
石蔵教授のアドバイスを実践しているかに見えるのが、テレビのバラエティ番組でも人気の漫画家・蛭子能収(えびすよしかず)さん(66)だ。
「女房には怒られてばかりなんですよ。だから、女房の言うことを"はいはい"と聞いて一切逆らいません。結婚した当時、新婚旅行のような感じで唐津(からつ)(佐賀県)へ行ったんですけど、俺の目的は唐津ボートだったんです。女房は退屈でしょ? 帰るって言うんです。止めるのが大変でしたよ。それ以来、俺への教育が厳しくなって、たとえば一緒にいるときは"手をつなげ"って言われるんです。もちろん、ちゃんとやってますよ。ショッピングモールへ行きたいと言われれば"はいはい"と運転手に徹します」
それでストレスはたまらないだろうか?
「月に何回か自由時間をもらうんです。大好きな競艇へ行ったり映画を観たりします。家で? 自分の部屋に閉じこもって、ひっそり漫画を描いていますよ」
奥さまにすれば理想の夫ではないか。蛭子家は、夫が"妻の部下"に徹することで夫婦ともにストレスなしに暮らしている好例だ。中高年になったら、奥さんとのつきあい方や生活を抜本的に見直そう。これが人生80年時代を穏やかに暮らすコツのようだ。