北海道の警察署に寄せられた69歳の女性からの通報が、近所の住民までも巻き込む大騒動に発展してしまった。

今月11日、自宅に砲弾のようなものがあるという通報を受けた警察は、すぐに陸上自衛隊に連絡。自衛隊の隊員らが急行したところ、まぎれもない不発弾がそこにあった。弾は旧日本軍の75ミリ38式りゅう散弾で、長さ29センチ、 直径7.5センチというシロモノ。しかも、なんとこの不発弾、物置のドアを開けておくためのドアストッパーとして、ずっと使われていたのだという。

すぐに不発弾の撤去作業が始まったが、付近の約50世帯70人の住民が一時避難することになった。無事に撤去は終わったものの、周りの住民からしてみれば、いつ爆発するかわからないものがずっと近くにあったうえ、避難までさせられたのだから、たまったものではないだろう。

この砲弾は、女性の夫が20年以上前に知人から譲り受けたものだというが、まさか20年以上、ドアストッパーとして使われ続けていたのだろうか。不発弾が見つかる際によくあるのは、床の間に飾ってあったり、倉庫の隅に放置されているといったケース。ドアストッパーというのは大胆すぎる使い道で前例はないという。

不発弾といえば、北海道だけでなく沖縄でもよくニュースになっているが、那覇市では2014年に不発弾の処理に伴い、周辺住民が避難したケースが8件も起きている。戦後70年近く経っても、まだまだ見つかる不発弾。大きな事故は起きていないのが幸いではある。

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