「14日、シンガポールで行われた"王国"ブラジル相手の試合で0対4の完敗。日本は、相手の"絶対エース"ネイマールの4得点という圧巻のゴールショーの引き立て役に終わりました」(スポーツ紙記者)
ハビエル・アギーレ監督(55)が率いる新生サッカー日本代表に、早くも暗雲が垂れ込めている。

「これで、9月5日の初陣から通算1勝2敗1分。その1勝にしても、格下のジャマイカ相手にオウンゴールの1点で勝っただけ、という体たらくです」(前同) 4試合はいずれも親善試合であり、アギーレ自身、
「今はアジア杯(来年1月にオーストラリアで開催される初の公式戦)に向けたメンバー選考をしている時期。結果も求めるが、選手を見つけることが最優先」
と、一連の結果を意に介していない。実際、FC東京の武藤嘉紀ら、新戦力の発掘という成果もあった。

「だが、選手起用はチグハグで戦略も見えない。いくら選考の場とは言え、ブラジル戦で、主将の本田圭佑や長友佑都ら欧州でも活躍する主力選手をスタメンから外したことには、ブラジル・メディアも驚いていました」(スポーツライター)

指揮官としての力量だけではなく、"暗雲"は監督の身辺にも及んでいる。
「9月末からスペインを揺るがしている、2011シーズンの八百長疑惑に、アギーレ監督も絡んでいるというんです。脱税の疑惑もあり、これらの問題には、スペイン当局が調査に乗り出したとの報道も」(前同)
弱小クラブを立て直した手腕から「消防士」との異名もあるアギーレ周辺で燃えだした"火種"。
「アギーレ監督は先日の記者会見でも"報道で初めて知った。まったく心配していない"と否定していましたが……」(夕刊紙記者)

なお、アギーレ監督を招聘(しょうへい)したのは、日本サッカー協会の原博実・技術委員長(56=当時)だ。
「ザッケローニ前監督を招聘したのも原さん。原さんは、ブラジルW杯惨敗の責任を取ることもなく専務理事となり、後任には、"子飼い"の委員が昇格しました。協会内には、事務方トップでいながら"院政"を敷く原さんを快く思わない勢力も存在するんです」(協会に詳しい関係者)

こういう状況で、もしアギーレ監督が"クロ"であることが判明したら、協会の任命責任は免れない。
「そうなれば、"誰が呼んできたんだ!"と"ババ"のなすりつけあいになるのは必至。内部抗争が勃発する可能性もある」(前同)

監督交代なら、チーム作りもまたゼロから。 強化が遅れる事態は誰も望んでいないのだが……。

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