日本が誇る美しい南の島々が傍若無人に荒らされている!そこには尖閣同様に、中国の傲慢そのものの”野心”が!!

日本の海が無法国家によって蹂躙(じゅうりん)されている。
「その象徴的事件が10月5日、小笠原諸島・父島沖の領海内で起こりました。同海域で赤サンゴの密漁を繰り返していた中国漁船てっついに、海上保安庁が鉄槌を下したんです」(海保関係者)

同日午後3時半、警告を無視して不法操業を続ける中国漁船(10数隻の漁船団先頭にいた1隻)に、海保巡視船が体当たりし横付け。
完全武装した海保精鋭部隊が一斉に中国船(船員11人)に乗り移り、同船々長(39)を外国人漁業規制法違反で緊急逮捕したのだ。
「後に判明したのですが、同漁船の左右船べりには2メートルくらいの鉄製の槍がズラリ。海保の捕縛手順が少し狂えば、中国漁船員との間で死闘が繰り広げられていたかもしれません」(前同)
人類の宝である世界遺産・小笠原の美しい自然と日本の領海を荒らす、傍若無人な振る舞い。同海域での中国漁船の"海賊行為"は、今年に入ってから頻繁に行われているという。

海保の調査によると、つい最近でも9月15日に17隻、23日に25隻、そして10月1日には40隻もの中国不法漁船団が同海域に出没しているというのだ。
この中国無法者漁船団と遭遇し、恐怖の瞬間を味わったのはプロのフリーダイバー、篠宮龍三氏(37)。
「9月25日午後3時頃でした。父島沖でのダイビングを終え、港に帰ろうとしていたところ、進路を20数隻の船団(中国漁船)に妨害されたんです」
それらの船の多くは古く赤錆が浮き出ていたという。
「"どこの船だ?""何やってんだろう?""薄気味悪いな、まるで幽霊船だ!"など、同乗していたダイバー仲間は、皆、口々に気味悪がっていました」(前同)

その中国漁船団の第一の狙いは、小笠原沖に生息する貴重な赤サンゴだった。
「中国では、赤い色が幸福を意味するので、赤サンゴが富裕層を中心に人気です。質のいいものでは、1キロ150万円を超えることも。彼ら中国漁船団は、不法を承知で日本領海内に侵入。"宝石サンゴ"を求めて密漁を繰り返しているんです」(父島漁協関係者)
そもそも中国船の横暴は枚挙にいとまがない。たとえば、アジア屈指の大漁場・東シナ海。中国船団は、ここでも非道を繰り返しているのだ。

「強力な集魚灯を備えた最新鋭の漁船で、周辺の魚を巨大な網で捕り尽くし、漁場が再生不能なほど荒れてしまってもお構いなしです。なかでも、尖閣周辺での違法操業は、ここにきて激増。海保によると、今年1~9月だけで208件にも。これは昨年1年間の2.4倍。11年度の実に26倍です」(沖縄県漁協関係者)
このまま無法状態が続けば、いつか10年秋のような衝突事件が起き、日中が一触即発の状態になると関係者は危惧するのだが……。

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