データ予想 須田鷹雄
3番人気以内の3歳馬を信頼 イスラボニータが視界良好!!



過去10年、天皇賞・秋の優勝馬は4つの前走レースからしか出ていない。毎日王冠から5頭、宝塚記念と札幌記念から2頭ずつ、京都大賞典から1頭の計10頭だ。ステップレースとしてはオールカマーもあるが、〔01024〕とふるわない。今年は新潟施行だったので前提条件が違うが、ヒモはともかく軸馬は前出のレースから選びたいところ。

しかし、今年は各レースの上位馬が揃って回避。毎日王冠組はエアソミュールとサンレイレーザーが回避、宝塚記念もゴールドシップとカレンミロティックが不在、札幌記念組は海外遠征などもあって1~3着馬が回避、京都大賞典も1~3着馬が不在だ。

過去10年の優勝馬のうち9頭は前走で連対していたので、これはもう非常事態とも言うべき「想定馬の薄さ」ということになる。

こうなってしまった以上、選択肢は2つ。例年にはいないタイプの有力馬を取るか、主要レースの3着以下馬から選ぶか、他のレースの好走馬から選ぶかだ。

ここは◎イスラボニータでいくしかないだろう。セントライト記念組というのは前例そのものがほとんどないが、同馬はダービーでも好走しているので東京替わりを不安視する必要はない。また距離もダービーの2400メートルよりは2000メートルのほうが安心感がある。

3歳馬が出られるようになって以降、3歳馬トータルは〔25219〕。しかし、3番人気以内に限ると〔2221〕で、一昨年のカレンブラックヒル以外はすべて馬券に絡んでいる。また、4番人気4頭からも2頭の連対馬が出ている。

○は「他レースの好走馬」という見地からフェノーメノ。天皇賞・春以来という間隔は気になるが、それ以上に一昨年の2着馬というプラス材料のほうが大きい。他の有力馬が質量ともに不足している今年なら、ぶっつけの不利も克服できる。

▲に定番レースの最先着馬という観点からスピルバーグ。とにかく速い上がりが武器という馬なので、消耗戦にはなってほしくないところ。その点、今年はシルポート的な大逃げの馬がいないので大丈夫だろう。

△ジェンティルドンナは得意の東京だが、今年に入って2回大敗している点が気になる。人気になる馬なので、あえて下げてみた。

本日の新着記事を読む