新入幕ながら横綱と2人の大関を破り、昭和以降最速で新関脇に昇進した逸ノ城。大相撲の世界ではモンゴル出身力士の活躍が目覚ましいですが、やはり広大なモンゴルの大自然で生まれ育った彼らは足腰の強さも筋金入りなのでしょう。

そんな大自然パワー満載のモンゴルが起源と言われているもののひとつに、鷹狩(たかがり)があります。鷹を訓練して小動物などの獲物を狩る鷹狩は、日本では江戸時代のお殿様の遊びというイメージがありますが、元々はモンゴルで生まれた狩猟の技術なのです。鷹狩はユーラシア大陸全土に広がり、東の果て日本のほか、アラブ世界にも広まっており、今でもアラブ首長国連邦などではれっきとしたスポーツとして人気があります。

さて、そんな鷹の視点が疑似体験できる映像がYouTubeで話題になっています。



現在「Go Pro」に代表されるような小型カメラを使ったスポーツ映像の撮影がブームになっており、サーフィンやスカイダイビングなど様々なスポーツを自ら体験しているような気分が味わえるのですが、こちらは鷹狩りの鷹にカメラを取り付けて撮影した映像。雄大なモンゴルのアルタイ山脈や蒼穹と言われるモンゴルの空を鷹の視点で眺めることができるんです。

ちなみにモンゴルでは「鷹」という言葉は力の象徴となっています。500名以上が参加するという年1回開催の一大モンゴル相撲トーナメントでベスト8に残ったものには、「ハルツァガ(大鷹)」という称号が与えられるのです。

モンゴル力士・逸ノ城も、鷹のようにさらに高みを目指して羽ばたいて欲しいものですね。

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