ピザで一番高いのはチーズ!?

そんな中で、値段が安くお得感が強いPB商品(プライベートブランド商品)。
それぞれのコンビニが独自に作ったパッケージの商品で、たとえば有名メーカーとほぼ同じ味、量のカップラーメンが、約80円で売られている。
「これは、大手メーカーとコンビニが共同開発してるんや。新商品開発の費用も抑えられるし、メーカーにはノウハウや設備があるからな。そのうえ、受注数が読めるからロスが少ない。だからこそ、これだけ安い値段が実現できる」(同)
やむにやまれず買う商品も実は原価が安い。ゲリラ豪雨のときなどに購入するビニール傘だ。
「サイズや種類がいろいろあるけど、安いのは20円ほどで作られとるで。店頭に並ぶときには500円前後になるけど、それでも、雨が降ったときは買わなあかんからな」(同)
ちなみに、最近人気のコンビニコーヒーの仕入れ値は、単純にカップと豆代だけなら安価で済むし、砂糖、ミルク、光熱費を加えても利益率は高いというが、
「各社とも焙煎マシーンの研究、開発に力を入れていたようやから、コンビニ各社が100円前後で提供していることを考えると、ありがたいと思ったほうがええんとちゃうかな」(同)
確かに、その通り!ただ、コンビニに限らず、商品によって、店にとって利益率に違いがあるのはなぜだろうか。
「店にとって利益率が高いものと低いものの両方を揃えなきゃ、経営が成り立たんねんから、それはしゃあないで。それ言うたら、デリバリーピザ店なんて、原価率が低い代表みたいなもんや」(前同)
家のポストに、やたら入っているピザのチラシ。友達が来たときに、ついつい頼むあれが、そうなの?
「1800円~4000円と決して安くないけど、よ~く考えると、小麦粉の生地に、チーズと具材が乗ってるだけ。チーズが最も原材料費が高く、ピザの必要経費の半分近くを占めとるけど、他は大したことない。実は、安くてチーズの乗ってないやつなんて100円くらいで作られとるし、ほかのもせいぜい200円~700円くらいやで」(同)
そんな、これはボッタクリじゃないか!
「でも、家まで運んでくれる運送料は取られないやろ。実は、デリバリーピザの一番高くつくのはそこやねん。そのためのバイクを用意して、人件費とガソリン代をかけたら、馬鹿にならん。せやから、『お持ち帰りなら1枚プレゼントor20%オフ』って、よう見るやろ。ちゃんと、お店も客のこと考えとんねん」(同)
今回の取材で、判明した値段のカラクリ。
商売上手なのか、ボッタクリなのかは、それを選ぶ我々次第ということなのか!

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